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(atae-side)
與「うわぁ…高っ！」
無事にアニバを迎えて、今日は富士急でのリハーサル１日目。
今回使う、１０メートルのクレーンを見上げ、思わず顔をひきつらせる。
浦「これは怖い」
與「えー、めっちゃ怖いやん」
他のメンバーも恐々と見上げていて。
ふと、隣にいる詩を見た。
與「詩は平気なん？」
「……え？」
與「だから、あれ」
今は無人のそれを指をさせば。
「……うん、多分平気」
少しゆっくりとした答えだったけど、怖くも何ともないと言わんばかりの声音。
宇「詩って怖いものないの？」
口を尖らせながら言う実彩子ちゃんに、確かにと頷く。
誰もが怖がるような絶叫系アトラクションもお化け屋敷も。
詩はその類いのものを一切恐れない。
「……」
宇「おーい、聞いてる？」
ボーッと見上げたままの詩の前で、実彩子ちゃんが手を振る。
「え、何？」
宇「だから……いや、大したことじゃないしもういいや」
しっかりしてよー。と呆れたように笑う実彩子ちゃん。
ごめんごめん、と謝る詩。
生憎の雨で、完全フル装備のお蔭で表情が見えへんけど。
與「疲れてんの？大丈夫？」
ギリギリまで東京で仕事をしてたのは知ってるから、疲れがたまってんのかと思った。
「大丈夫だよ」
與「ホンマに？」
「ただ、」
宇「ただ？」
俺らが首をかしげると、詩は心なしか縮こまって呟く。
「……寒い…」
それは、本当に寒そうな口振りで。
宇「確かに寒いね」
與「でも詩、そんな寒がりやった？」
雨で気温が下がって、カッパは着てるけど、かなり身体が冷えている。
だから寒いのは納得なんやけど。
詩はちょっと、寒がりすぎな気もして。
「だって、寒いんだもん」
宇「終わったら温かいココア飲も」
後、今日は身体暖かくして、早めに寝るんだよ！とお母さんみたいな事を実彩子ちゃんが言うから。
「はーい」
詩も手を上げて、返事する。
ス「３人ずつクレーン乗ってください！」
そうこうしてる内にスタッフから次の指示が飛んできて。
「これからクレーンに乗りまーす」
宇「ドキドキー」
「あ、千晃ー！大丈夫そう！？」
伊「高い高い！結構怖いよ！？」
丁度詩達にカメラが向けられれば、さっきまでの寒さに震えてた詩はもういなくて。
これが前兆やった事には気付かんかった。
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海(プロフ) - きこさん» ありがとうございます！9thもマイペースではありますが頑張って更新していきたいと思いますので、またよろしくお願い致しますm(__)m (2019年11月1日 19時) (
レス) id: 00727ba42b (このIDを非表示/違反報告)
きこ - ほんとにこの話大好きです！いつも楽しく読ましていただいてます。9thも楽しみに待っているので頑張ってください！！ (2019年11月1日 0時) (レス) id: b62633c036 (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - 迷える小熊さん» ありがとうございます！綾瀬に感情移入して下さってるという事で、とても光栄に思います。２歩進んでは１歩戻って、また進んで…という子なのですが、持ち前の努力する力はぶれずに描いていきたいと思いますので、これからもよろしくお願い致します！ (2019年10月30日 21時) (レス) id: 00727ba42b (このIDを非表示/違反報告)
迷える小熊 - いつもドキドキしながら読ませていただいています。何回も読み返していてその旅に大号泣。詩のように努力家になりたいって感情移入しちゃうほどです。これからも更新楽しみにしています。頑張ってください！応援してます！！ (2019年10月30日 4時) (レス) id: c3a588e705 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海 | 作成日時：2019年7月10日 22時
