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(nishijima-side)
そこまで言って我に返ったのか。
レ「っ、私…」
レイラちゃんはハッと口許を両手で覆った。
西「確かに、俺は詩に何かがあったら全力で守るよ」
別に詩だけじゃない。
宇野ちゃんも、千晃も、勿論男子メンバーだって。
苦しんでるときには味方になってやりたい。そう思ってる。
西「後、１つ勘違いしてる」
今にも泣き出しそうなレイラちゃんに、俺は出来るだけ優しく告げる。
西「詩を可哀想だなんて、１度も思ったことない」
守ってやりたい、とは思うけど。同情したことはない。
西「詩はさ、今はちょっとマシになってきたけど、昔は更に人に頼るのが苦手だったヤツなんだ」
本音も、大事な事実も。
全部隠して、何でもないかのように笑ってる。
出会ったときの詩は、そんな人間だった。
西「そのくせ不器用で、自分１人では解決なんてできなくて、」
何度も何度も間違えてきた。
その度に立ち止まって、道を戻って、やり直して。
西「呆れるくらいゆっくりだけど…………でも、詩は確実に前に進んできた」
１歩戻っては２歩進んで。
何年もかけて詩は大きく成長して、美しく輝く。
西「そんな詩だから、手を貸したいって思う。力になりたいって思う。皆、仲間として大切にする」
レ「……ぁ、」
西「そんな詩だから、好きになった」
可哀想、なんて詩には似合わない。
確かに脆いところはあるけど、詩は強い。運命に抗える力を充分持ってる。
西「君も本当は分かってるんじゃないの？」
だって、詩の悪口を言いながら。凄く苦しそうな顔をしていたから。
レ「……ごめん、なさい」
顔を歪めながらも涙を堪えたレイラちゃんは、「西島さんの言う通りですね」と微笑んだのだった。
その後は２人店を出て。
そのまま２人別れたから、俺達は気付かなかった。
秀太と詩に、２人でいるところを見られていたなんて。
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海(プロフ) - きこさん» ありがとうございます！9thもマイペースではありますが頑張って更新していきたいと思いますので、またよろしくお願い致しますm(__)m (2019年11月1日 19時) (
レス) id: 00727ba42b (このIDを非表示/違反報告)
きこ - ほんとにこの話大好きです！いつも楽しく読ましていただいてます。9thも楽しみに待っているので頑張ってください！！ (2019年11月1日 0時) (レス) id: b62633c036 (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - 迷える小熊さん» ありがとうございます！綾瀬に感情移入して下さってるという事で、とても光栄に思います。２歩進んでは１歩戻って、また進んで…という子なのですが、持ち前の努力する力はぶれずに描いていきたいと思いますので、これからもよろしくお願い致します！ (2019年10月30日 21時) (レス) id: 00727ba42b (このIDを非表示/違反報告)
迷える小熊 - いつもドキドキしながら読ませていただいています。何回も読み返していてその旅に大号泣。詩のように努力家になりたいって感情移入しちゃうほどです。これからも更新楽しみにしています。頑張ってください！応援してます！！ (2019年10月30日 4時) (レス) id: c3a588e705 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海 | 作成日時：2019年7月10日 22時
