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(sueyoshi-side)
莉「末吉さん」
ソロのイベントの打ち合わせを終えて、事務所を出ようとすると。
末「おー、莉子ちゃん。お疲れ様」
莉「お疲れ様です」
パタパタと此方へ駆けてくる莉子ちゃんは、少し困ったように眉尻を下げてる。
末「どうかした？」
莉「末吉さん、あの…この後って仕事入ってますか？」
末「いや、今日はもう終わり。……詩、何かあった？」
AAAのスタッフを勤めながら、詩の専属マネージャーでもある莉子ちゃんが、こんな感じで俺に話し掛けてくるのは少し珍しくて。
莉「実は……綾瀬さん、今小会議室を使ってるんですけど」
末「仕事？」
莉「歌詞を書いてるんです。でも、急ぎのものじゃないし、今日は休んでほしくて、」
──私じゃ言っても聞かないんです
──末吉さんから言ってもらえませんか？
ここ最近、詩が仕事を詰めてるのは知ってた。
だからこそ、俺も気になってはいて。
小会議室をノックすれば、小さく返事が返ってくる。
末「詩ー」
「秀太？」
どうしてここに？と、不思議そうに目を瞬かせる詩に片手だけを上げて。
末「…………はい、お片付けー」
「え？……ちょ、」
広げられていた紙を纏めて、ペンケースに文房具も仕舞っていく。
「ちょっと、私まだ仕事中…」
末「莉子ちゃんから聞いたよ。急ぎじゃないんでしょ？晩飯食いに行こう」
「ごめん、でも早めに完成させたいから」
末「もう予約したんだよー。な、食いに行こう行こう行こう行こう行こう」
「怖い怖い！」
わざと瞳孔を開かせて迫れば、詩が噴き出す。
末「旨いフランス料理の店で、個室。プライバシーも守られるという良い店なんだよね」
「そうなんだ」
末「だから、一緒に行きましょう。お嬢さん？」
手を差し出せば、暫くジトッと俺を見上げていた詩は、観念したように笑う。
「はい」
ソッと俺の手に、手を重ねて椅子から立ち上がった詩に、してやったりと笑って頷いた。
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海(プロフ) - きこさん» ありがとうございます！9thもマイペースではありますが頑張って更新していきたいと思いますので、またよろしくお願い致しますm(__)m (2019年11月1日 19時) (
レス) id: 00727ba42b (このIDを非表示/違反報告)
きこ - ほんとにこの話大好きです！いつも楽しく読ましていただいてます。9thも楽しみに待っているので頑張ってください！！ (2019年11月1日 0時) (レス) id: b62633c036 (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - 迷える小熊さん» ありがとうございます！綾瀬に感情移入して下さってるという事で、とても光栄に思います。２歩進んでは１歩戻って、また進んで…という子なのですが、持ち前の努力する力はぶれずに描いていきたいと思いますので、これからもよろしくお願い致します！ (2019年10月30日 21時) (レス) id: 00727ba42b (このIDを非表示/違反報告)
迷える小熊 - いつもドキドキしながら読ませていただいています。何回も読み返していてその旅に大号泣。詩のように努力家になりたいって感情移入しちゃうほどです。これからも更新楽しみにしています。頑張ってください！応援してます！！ (2019年10月30日 4時) (レス) id: c3a588e705 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海 | 作成日時：2019年7月10日 22時
