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(you-side)
レ「あの歌声も！クールな感じも！優しそうなところも大好きなんです！」
「クール…、」
歌声も、優しいというのも分かるけど。
──確かに、クールな一面だってあるか
なんて思いつつ、呟けば。
レ「いつでも格好よくないですか！？いつも余裕の笑顔でドSな感じで、MCではめっちゃ面白いけど、やっぱり元はクールな人だと思うんですよねぇ」
「あはは、」
否定はしなかったけど、やっぱりファンの目からだと、にっしーはそう見えてるんだなぁと思った。
確かににっしーは格好いい。
AAA不動のセンターで、私達のエース。
でも、私達は知ってる。
本当は不器用で、いつも悩んでいて、余裕なんて全然ないこと。
どうすれば更に良い音楽が作れるのか。表側のにっしーは格好いいけど、裏側のにっしーはとにかく泥臭いところもあって。
……そんなにっしーを、私もずっと見てきたから。
レ「あの笑顔で優しくされるのはファンの憧れですよっ」
──ファンの子はそう思うんだ
──私は……、
「……」
レ「詩さん？」
「あ、ごめん。何？」
思い至ろうとした考えを、パッと手放す。
レ「いえ、何かボーッとしてましたけど、疲れてますか？」
「ううん、大丈夫。……ライブ頑張らなきゃって思ってたの」
レ「ふふっ、期待してます！」
それからまた撮影が始まって。
レイラちゃんの演技を見ながら、私はまたボンヤリと考えていた。
──私の方が、にっしーのこと知ってる
──……なんて、何でこんなバカみたいな事考えたんだろう
にっしーの裏側まで知ってるのは、メンバーなら当たり前だ。
対抗するように考えることじゃない。
浦『仕事仲間としてはベストの関係でしょ？』
不意に、リーダーに言われた事を思い出した。
──そう、私とにっしーは良き仕事仲間
──私はずっと、そうあることを望んできた
にっしーから告白されて、返事はいらないと言われて。
それから一時期はアタックされたりもしたけど、今はそれもない。
──にっしーの態度が少し変わったから、自分でも戸惑ってるのかもしれない
でも、望んでたことなんだから、モヤモヤする必要なんてない。
そう考えて、今度こそ私は撮影に集中したのだった。
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海(プロフ) - きこさん» ありがとうございます！9thもマイペースではありますが頑張って更新していきたいと思いますので、またよろしくお願い致しますm(__)m (2019年11月1日 19時) (
レス) id: 00727ba42b (このIDを非表示/違反報告)
きこ - ほんとにこの話大好きです！いつも楽しく読ましていただいてます。9thも楽しみに待っているので頑張ってください！！ (2019年11月1日 0時) (レス) id: b62633c036 (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - 迷える小熊さん» ありがとうございます！綾瀬に感情移入して下さってるという事で、とても光栄に思います。２歩進んでは１歩戻って、また進んで…という子なのですが、持ち前の努力する力はぶれずに描いていきたいと思いますので、これからもよろしくお願い致します！ (2019年10月30日 21時) (レス) id: 00727ba42b (このIDを非表示/違反報告)
迷える小熊 - いつもドキドキしながら読ませていただいています。何回も読み返していてその旅に大号泣。詩のように努力家になりたいって感情移入しちゃうほどです。これからも更新楽しみにしています。頑張ってください！応援してます！！ (2019年10月30日 4時) (レス) id: c3a588e705 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海 | 作成日時：2019年7月10日 22時
