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(nishijima-side)
西「はぁ…」
浦「何か辛気くさいな」
つい溜め息を溢した俺に、直也くんが苦笑する。
浦「詩か」
西「何でもない…」
なんて強がりを言ってみるけれど、きっとお見通しだろう。
ス「それではＡメロからお願いします」
浦「はい」
中々全員揃うことは珍しいレコーディング。
今日は直也くんと２人で行っていて。
俺達の後に、他のメンバーもするらしい。
西「……」
直也くんの歌声をぼんやりと聞きながら、ここ最近の悩みを思い出す。
詩に何度か連絡して、２人で出掛けないか誘ってはいるものの、ことごとく断られていて。
ここまでいけば、避けられているのではないかとも思って。
西「はー…」
──何でこんなにも、上手くいかないんだろう
近付こうとすれば遠ざかって、俺はいつだって空回りしてる。
そんな、どうしようもなくもどかしい気持ちで。
それでも何とか頭を切り換えてレコーディングを済ませて。
西「お疲れ様でした」
浦「お疲れ様です！」
無事に終わって、２人で楽屋に戻っている時だった。
裕「あ、どうも」
俳優の、真鍋裕也と会ったのは。
裕「今日はお二人で仕事ですか？」
浦「ええ、まあ」
そういえば、詩と共演してた事があったな。AAAのライブにも来てくれていたよな、なんて。
申し訳ないけどこの人に関してはそれくらいしか記憶がなかった。
だけど。
裕「あ、綾瀬ちゃんをよろしくお願いしますね」
浦「はい。っていうか、それはこっちの台詞です」
笑いながら冗談混じりに答えた直也くんに、真鍋くんが衝撃の言葉を落とす。
裕「いや、彼氏として言っとこうと思って」
西「……え、」
浦「え、彼氏？って…」
目を見開いた俺と直也くんに、真鍋くんはニッと笑って。
裕「それじゃあ俺はこれで」
軽く一礼して去っていった。
──彼氏として、
確かにそう言った。
信じがたくて、だけど冗談にも聞こえなくて。
ただ、真鍋くんのその言葉が、頭の中で何度もリピート再生された。
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海(プロフ) - くみさん» ありがとうございます！楽しんで頂けて、とても嬉しいです♪しかもかなり長かった筈なのに一気読みして頂いたとは…！本当にありがとうございます！マイペース更新ですが、これからも精一杯頑張りたいと思いますので、よろしくお願い致しますm(__)m (2019年6月22日 8時) (
レス) id: 00727ba42b (このIDを非表示/違反報告)
くみ(プロフ) - ものすごく楽しいです！！昨日から一気に読んでしまいました！これからも楽しみにしてますね！ (2019年6月21日 12時) (レス) id: 9ac3551b76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海 | 作成日時：2019年3月24日 19時
