〜HORIZON〜7th

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(you-side)


陽斗にもらった、メンバーカラーの入ったミサンガが。



西『AAAは詩の居場所で、AAAも詩が必要だから』



大切な人がくれた言葉が、教えてくれた。







「私、もう何を言われても迷いません。これから何があっても歌い続けるし、AAAとしてこれからも走り続けます」



だから、怖くない。



私には手を差し伸べて、助けてくれる仲間がいる。



立ち止まって、独りじゃないよって教えてくれる仲間がいる。




「だから、真鍋さんももう私に囚われる事なく、誰かを傷付ける事なく、貴方らしく前に進んでください」


裕「っ」



ニコリと笑ってそう言えば。



戸惑ったような、ショックを受けたような、何処か泣きそうな。


そんな、初めて見る真鍋さんの表情。





「さようなら」



真鍋さんはもう、追いかけては来なかった。









莉「警察に通報しなくて良いんですか」


「はい。多分もう……何もないと思います」



根拠はないけど、最後のあの表情を見て、何となくそう思った。







莉子さんの運転で帰りながら、何気なくSNSを見てみる。




○○○＠＿＿＿＿
明日の参戦服決定！あやちゃん待っててねー！！

○○○＠＿＿＿＿
明日いよいよオーラス！この日のために仕事頑張ったぁ

○○○＠＿＿＿＿
まだAAAに加入する前のワンマンライブから応援している身としては、めちゃめちゃ感慨深い

○○○＠＿＿＿＿
グループだとコーラスとしての魅力が楽しめるけど、ソロだと詩ちゃん本来の歌声が味わえるのも魅力だよねっ

○○○＠＿＿＿＿
オーラス行きます！！あやちゃんに会える！！




来てくれる人がいる。


待っててくれる人がいる。



その人達に沢山、たくさん楽しんでもらえるようなライブにしたい。





ずっと昔、１人でライブをしていたとき。



AAAを１度辞めて、それでも１人で歌っていたとき、少し物足りないと感じる自分がいた。



やっぱり私は、皆と歌声を重ねる楽しさを知ってしまったから。



そう思っていたけれど。



そんな私が今、１人でツアーをするようになって。



その物足りなさは、もう感じなくなった。



だって、例えソロだとしても。



私達グループは、結局繋がっているんだから。





だから私は、１人でも思い切り歌えるんだ。

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