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(you-side)
何者にも代えがたい、７人のメンバー。
一人一人が大切で、欠けがえのない存在。
１歩、１歩と覚束無い足取りで歩くうちに、いつの間にか私は家の近くの踏み切りまで来ていた。
──また、あの日と同じ過ちを繰り返すの？
──そうしたら私はまた歌から逃げ出すの？
──でも、何も残らない私に、結局残るのは歌しかないんじゃないの？
──大切なものを犠牲にしてまで、私は歌に執着し続けるの？
カンカン、と電車が近付いてくる音。
気付けば私は、１歩足を踏み出していた。
──嫌だな、
──私には何もない
私を私として見て、名前を呼んでくれる家族はもう誰１人いない。
特に深く考えてる訳じゃない。
ただ、前に進む足が止まらない。
──嫌だな
──AAAを失ったら、私には何も残らない
頭の奥底で、理性が危険を知らせる。
これ以上進んだらダメだと分かっているのに、身体は止まらない。
──もう、
──……歌を憎むなんてしたくない
──私には、歌しかないのに…
音がどんどん大きく、近くなってくる。
まさに今、その境界線を越えたその時。
.
──やめろ！！
勢いよく引っ張られた私は、暖かくて大きな何かに、包み込まれるようにして後ろに転がった。
「だ、れ…？」
尻餅をついたまま、私を後ろから抱き締めるその人の顔を見上げた。
「……に、」
西「何してんだ！！馬鹿！！！」
今まで聞いたことがないほどの怒声に、ビクリと身体が跳ねる。
「あ、私……」
ハッと思い出したように前を見れば、丁度電車が通り過ぎた直後で。
──私、今…何しようとしたの……？
自分のしようとした事の意味に、やっと心が追い付いて。
西「間に合って良かった…！」
今更ながらに震えだした私の身体を、にっしーは唯抱き締めてくれた。
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海(プロフ) - くみさん» ありがとうございます！楽しんで頂けて、とても嬉しいです♪しかもかなり長かった筈なのに一気読みして頂いたとは…！本当にありがとうございます！マイペース更新ですが、これからも精一杯頑張りたいと思いますので、よろしくお願い致しますm(__)m (2019年6月22日 8時) (
レス) id: 00727ba42b (このIDを非表示/違反報告)
くみ(プロフ) - ものすごく楽しいです！！昨日から一気に読んでしまいました！これからも楽しみにしてますね！ (2019年6月21日 12時) (レス) id: 9ac3551b76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海 | 作成日時：2019年3月24日 19時
