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(urata-side)
浦「それでは詩に、手紙を書いてきました」
カサリと、予め用意していた手紙に目を落とす。
隣で然り気無く、宇野ちゃんがマイクを当ててくれた。
浦「本当はメンバー全員からと言いたいところだったけど、時間の都合という大人の事情につき、代表して俺から」
「あはは」
真っ赤にした目で笑って、詩は静かに耳を傾けてくれた。
浦「さて、ここまで色んな事がありましたが、その昔、AAAを１度脱退して加入したとき、俺は詩に対して一番冷たかったと思います」
当時、詩に対して厳しく当たっていたのは秀太だったけど、それは優しさの裏返しで。
俺は多分一番冷静に、客観的に詩の事を見ていた。
浦「まあ詩はそんな俺をリーダーとして信用してくれていて、だからこそ俺も詩の事をメンバーとしてずっと信用してきたつもりです」
「うん」
浦「リーダーとして思うのは、詩は本当に強い子だなと思います。誰よりも辛い立場な時期もあったと思うけど、詩はいつもギリギリのとこで乗り越えてきて、自分の力で歩ける…そんなメンバーですね」
少し一人で頑張りすぎちゃうところがたまに傷でもあるけど、メンバー１の強さを秘めてるとも思う。
浦「辛いことは表に出さないし、あまり人前でも泣かないよね……まあ、さっきまで大泣きしてたけど」
「う、」
罰が悪そうに顔を歪ませる詩に思わず噴き出す。
浦「俺は…………俺達は、そんな詩を心から尊敬しています」
才能はあっても、決して要領がいいわけじゃない。
何度も何度も間違えて、遠回りして。
それでも歩き続けてきたのが綾瀬詩という子だ。
浦「諦めない強さを、努力する直向きさを、何よりAAAへの揺るぎない愛を持つ詩がメンバーで、本当に良かった」
俺は、AAAの一人一人が欠けてはいけない大切な存在だと思ってる。
それは勿論、詩だって。
浦「これから先もメンバーとして、支え合うかけがえのない仲間として、一緒に年を重ねていきましょう。改めて、お誕生日おめでとう！」
読み終わって、折り畳んだ手紙を一旦スタッフに渡すと、折角泣き止んでいた詩がまた泣いていて。
浦「本当に今日はよく泣くな」
思わず笑って、頭をちょっと強く撫でた。
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海(プロフ) - めいさん» 連載を始めてからかなり長くなりますが、ずっとお付き合いして下さりありがとうございます！お待たせしてしまい、すみません…。明日の夜頃に続編を出したいと思っておりますので、またよろしくお願い致します！！ (2019年3月23日 22時) (
レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)
めい - こんにちは！このシリーズがではじめてからずっと読んでます！続きが気になりすぎて来る度に毎回読み直してます！お忙しいかもしれませんが更新楽しみに待っています！ (2019年3月22日 16時) (レス) id: 9ffa7d3de5 (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - きこさん» 勿体ないお言葉をありがとうございます(ToT)マイペースですが、楽しんで読んでいただけるようこれからも頑張ります！ (2018年12月29日 10時) (レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - ららさん» その予定ではありますが、何しろ私のお話は驚くほど展開がゆっくりなので、まだまだお話は長くなる予定です。様々な波乱も起きつつ、マイペースに進んで参りますので、お付き合い頂ければ幸いです！ (2018年12月29日 10時) (レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)
きこ - このお話1番好きです！これからも頑張ってください！ (2018年12月27日 22時) (レス) id: 5d0b75568f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海 | 作成日時：2018年12月9日 21時
