検索窓
今日:1 hit、昨日:17 hit、合計:173,880 hit

42 ページ43

(uno-side)


特別なことをしたい。



最初に話を持ちかけたのは、にっしーだった。





確かに、昔は毎年やっていたけど、最近は忙しくておざなりになっている部分もあって。



ただ、言葉で済ませて後日改めて……なんて事も珍しくない。



だけど今年は、初めてワンマンライブとして出来るから。



AAAメンバーと、スタッフと、ファンが集まるこの場所で。



詩にとって、最高の思い出を作りたい。



そう言ったにっしーに、皆が賛成した。





まず案として上がったのは、ビデオを流すこと。



昔の写真とかないのかって聞かれたけど、私は高校の時の写真しか持ってなくて。



幼い頃の写真を貰おうにも、詩の家族で連絡のとれる人はいないから。



……何より、詩にとって家族の思い出は、決して良いものばかりじゃないかもしれない。



そう思ったから、その案はなくなった。





次に考えたのが、歌を歌うこと。



詩は自他共に認める、歌が大好きな子。



そして、誰よりも私達一人一人の歌を聞き込んで、愛してくれている子。



癖も、得意なとこも苦手なとこも、詩以上に私達の事を理解してる人はいないんじゃないか。



だからこそ、歌で返したい。



私達の感謝の気持ちを。




途中加入してから、詩はずっと歌と、AAAと向き合ってきてくれていたから。



だからそんな大事なメンバーに。









「え……!?」



暗転した会場。



戸惑う詩に、私も何だかドキドキしてきて。



続いて、詩だけがライトに当たって、また戸惑ったように固まるのだから、少し笑ってしまう。





歩いて、詩の前まで行くと、今度は私にもライトが当たる。



「実彩子…?」



何これ?


目で訴えかけてくる詩にニコリと笑った。





──ねえ、詩



初めて会った日から、大好きで尊敬する私の親友でメンバー。



──そんな詩に、





宇「Happy birthday to you おめでとう 生まれてきてくれてありがとう」



私達からの、誕生日プレゼントを。



歌にして、送りたい。

43→←41



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (95 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
259人がお気に入り
設定タグ:AAA , メン入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - めいさん» 連載を始めてからかなり長くなりますが、ずっとお付き合いして下さりありがとうございます!お待たせしてしまい、すみません…。明日の夜頃に続編を出したいと思っておりますので、またよろしくお願い致します!! (2019年3月23日 22時) (レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)
めい - こんにちは!このシリーズがではじめてからずっと読んでます!続きが気になりすぎて来る度に毎回読み直してます!お忙しいかもしれませんが更新楽しみに待っています! (2019年3月22日 16時) (レス) id: 9ffa7d3de5 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - きこさん» 勿体ないお言葉をありがとうございます(ToT)マイペースですが、楽しんで読んでいただけるようこれからも頑張ります! (2018年12月29日 10時) (レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ららさん» その予定ではありますが、何しろ私のお話は驚くほど展開がゆっくりなので、まだまだお話は長くなる予定です。様々な波乱も起きつつ、マイペースに進んで参りますので、お付き合い頂ければ幸いです! (2018年12月29日 10時) (レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)
きこ - このお話1番好きです!これからも頑張ってください! (2018年12月27日 22時) (レス) id: 5d0b75568f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2018年12月9日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。