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(you-side)
考える前に、言葉が出ていた。
「ごめんなさい」
真鍋さんの事は嫌いじゃない。
いつだって優しい兄貴分で、周囲からの信頼も厚くて。
私もよく助けてもらってる。
でも。
だからといって、恋愛対象として見られるわけではない。
それ以前に。
「私、誰とも恋愛をする気はないんです」
AAAとして、綾瀬詩という一人のアーティストとしての決意。
裕「それは、AAAを守るため？」
「……、」
裕「それとも、自分を守るため？」
何も答えられなくなる私に、クツクツと笑う真鍋さんに、何処か違和感を覚える。
──何だか、別人みたい…
いつもの爽やかな笑顔じゃなくて。
見ていて、背筋が凍るような冷たい笑み。
裕「俺が、綾瀬ちゃんをずっと守ってあげるよ」
だけど、その口調はとても優しくて。
裕「芸能界に渦巻く悪意から君を守ってみせる。綾瀬ちゃんが何も心配しなくても、歌だけに集中できるように」
「…守って、もらわなくても大丈夫です」
裕「メンバーに守ってもらうの？端から見ていて思うけど無理じゃないかなぁ。だって君達、結束力は高いけど案外脆そうだよ」
「っそんな事ありません！」
別に守ってもらうつもりはないけど、そんな言い方をされれば、気にならないわけがない。
何より、信頼していた真鍋さんに言われたことが悔しかった。
裕「よく考えて。俺なら顔も広いし、きっと綾瀬ちゃんの為になる」
「そういう問題じゃないです」
裕「もう、誰かに狙われてるかもしれないって恐怖に怯える必要もないんだよ」
「！っ……すみません、帰ります」
席をたつと、引き留められはしなかったものの、「よく考えてね」ともう一度言われた。
無言で店を後にしてタクシーに乗り込むと、小刻みに震える手を抑え込むように胸に手を当てる。
──どうして？
真鍋さんは確かに言った。
‘誰かに狙われてるかもしれないって恐怖’と。
思い出すのは、莉子さんが巻き込まれたあの事故の事。
──ただの思い込みかもしれない
──だけど、もしそうなのだとしたら…
極一部のスタッフと、私と、リーダーしか知らない筈の。
──事故が仕組まれていたという真実を、どうして真鍋さんが知ってるの？
手を当てた胸から伝わる鼓動が、嫌に早く動いていた。
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海(プロフ) - めいさん» 連載を始めてからかなり長くなりますが、ずっとお付き合いして下さりありがとうございます！お待たせしてしまい、すみません…。明日の夜頃に続編を出したいと思っておりますので、またよろしくお願い致します！！ (2019年3月23日 22時) (
レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)
めい - こんにちは！このシリーズがではじめてからずっと読んでます！続きが気になりすぎて来る度に毎回読み直してます！お忙しいかもしれませんが更新楽しみに待っています！ (2019年3月22日 16時) (レス) id: 9ffa7d3de5 (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - きこさん» 勿体ないお言葉をありがとうございます(ToT)マイペースですが、楽しんで読んでいただけるようこれからも頑張ります！ (2018年12月29日 10時) (レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - ららさん» その予定ではありますが、何しろ私のお話は驚くほど展開がゆっくりなので、まだまだお話は長くなる予定です。様々な波乱も起きつつ、マイペースに進んで参りますので、お付き合い頂ければ幸いです！ (2018年12月29日 10時) (レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)
きこ - このお話1番好きです！これからも頑張ってください！ (2018年12月27日 22時) (レス) id: 5d0b75568f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海 | 作成日時：2018年12月9日 21時
