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(nishijima-side)
良かった。
何が正解かだなんて分からない。
だけど、確執のあった沢本さんが詩に記事の事を謝罪して、１つ大きな山を乗り越えたのだと悟る。
良かった、と心から思う。
メンバーとしても。
詩の事が好きな、１人の男としても。
泣き崩れた沢本さんを見て、微笑みながらも少し涙ぐむ詩の手を何となく握れば、ぎこちなく握り返されて。
……これから先、俺が詩の力になり続けたい、なんて。
そんな、エゴとも言える独占欲にかられる。
──俺、いつからこんな風に思うようになったんだっけ
メンバーと詩が仲良さげに話していると、焦燥感にかられて。
詩が一人で戦ってると、手を出したくなる。
認めないように、気付かないように、何とかやり過ごしていた数年と。
気づいて、抑え込んでいた数年がある。
そんな俺の恋の始まりなんて、もう思い出せないくらい昔だ。
──だけど、これからは
グループとしても八周年という節目を迎えて、詩個人が抱えていた問題も解決して。
──これからは、少しずつ俺の事も見てほしい
そんな欲が生まれるのは、仕方のないことなのかもしれないと自分で開き直る。
メンバーで楽屋に戻って、打ち上げに行くために着替えようとしたとき。
西「詩、明日ってオフだよな」
「……毎回思うけど、メンバーの休みまで何で知ってるの？」
不思議そうな詩に構わず、予定が埋まってしまう前に、俺が誘おうとしたその時。
「あ、待って……着信入ってた、」
携帯に目を落とした詩がそのまま固まる。
西「詩？」
「…………ごめん、ちょっと電話してくるね」
携帯を持って楽屋を出ていく詩を、ただ見送ることしかできなくて。
急いで出ていったその姿から、引き留める気も起こらず、帰ってきてから話せば良いかと、先に着替えにいく。
その電話が、また新たに詩を追い詰める、始まりの刻だと知るのは少し後のこと。
後に、俺は思う。
運命は基本的に、自分で切り開くものだと分かってはいるけれど。
それでも。
──どうして運命は、こうも残酷なんだろう
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海(プロフ) - めいさん» 連載を始めてからかなり長くなりますが、ずっとお付き合いして下さりありがとうございます！お待たせしてしまい、すみません…。明日の夜頃に続編を出したいと思っておりますので、またよろしくお願い致します！！ (2019年3月23日 22時) (
レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)
めい - こんにちは！このシリーズがではじめてからずっと読んでます！続きが気になりすぎて来る度に毎回読み直してます！お忙しいかもしれませんが更新楽しみに待っています！ (2019年3月22日 16時) (レス) id: 9ffa7d3de5 (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - きこさん» 勿体ないお言葉をありがとうございます(ToT)マイペースですが、楽しんで読んでいただけるようこれからも頑張ります！ (2018年12月29日 10時) (レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - ららさん» その予定ではありますが、何しろ私のお話は驚くほど展開がゆっくりなので、まだまだお話は長くなる予定です。様々な波乱も起きつつ、マイペースに進んで参りますので、お付き合い頂ければ幸いです！ (2018年12月29日 10時) (レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)
きこ - このお話1番好きです！これからも頑張ってください！ (2018年12月27日 22時) (レス) id: 5d0b75568f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海 | 作成日時：2018年12月9日 21時
