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(sueyoshi-side)
末「……マジでふざけんなよ、あいつ」
早朝、ブツブツと一人で愚痴を良いながら、近くのコンビニを目指して歩いていた。
事の発端は昨日、日高と遅くまで呑んでいて、流れでうちに泊まっていく事になったのだが。
日「卵焼きが食べたい。秀太、たまごー」
末「はあ？ 今、卵切らしてるから無理」
日「買ってきてよー。たーまーごー」
何故かこんな早朝から、卵を買いにいくはめに。
末「大体何でこんな早朝に…、」
何気なく公園の時計に目をやったその時だった。
末「……詩？」
ブランコに座っている一人の女は、よく知る存在で。
末「お前、何やってんの」
「……秀太？」
こんな朝早くから散歩か、と聞こうとして気付く。
詩の目の下には隈ができていて、寝ていないであろう事。
……昨日、莉子ちゃんが事故に遭った事を思い出して。
末「今家に日高来てんだけど、」
「そうなんだ」
末「朝御飯、食べに来いよ」
このまま放っておく事もできずに誘うと、ゆっくりと首を横に振る。
「私は良いや」
末「あいつ、卵焼き食いたいんだって。今から卵買いにいくから、詩作ってくんない？」
俺、苦手だから。と言うと、詩は目を瞬かせる。
勿論、卵焼きが作れないわけじゃないけど、こう言わないと詩が来ないことも分かっていたから。
「……じゃあ、」
末「ん」
手を差し出すと、躊躇うようにジッと見つめられて。
焦れた俺は強引に詩の手をとって歩き出す。
小さくて、少し冷たい詩の手。
別に異性として意識してるわけじゃない。
ただこの時は、俺が引っ張ってやらないと、このまま消えてしまいそうな気がしたから。
メンバー１我慢強くて、実際に強くもあって、大抵の事は一人で乗り越えてしまう詩。
でも、結構不安定なところもあって、今がまさにそうだろう。
長年付き合ってきたからこそ、詩が最近ストレスを溜めている事も分かる。
沢本さんの事、莉子ちゃんの事。
でも、今は何もできない。
連絡を貰った限りでは、莉子ちゃんの事は紛れもない事故だろうから。
ただ、詩は一人じゃない。
もし助けを求めれば、どんな状況でも手を差し出すメンバーがいることを、詩が気付いていればいい、と。
そんな事を思いながら、俺は繋いだ手に力をこめたのだった。
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海(プロフ) - めいさん» 連載を始めてからかなり長くなりますが、ずっとお付き合いして下さりありがとうございます！お待たせしてしまい、すみません…。明日の夜頃に続編を出したいと思っておりますので、またよろしくお願い致します！！ (2019年3月23日 22時) (
レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)
めい - こんにちは！このシリーズがではじめてからずっと読んでます！続きが気になりすぎて来る度に毎回読み直してます！お忙しいかもしれませんが更新楽しみに待っています！ (2019年3月22日 16時) (レス) id: 9ffa7d3de5 (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - きこさん» 勿体ないお言葉をありがとうございます(ToT)マイペースですが、楽しんで読んでいただけるようこれからも頑張ります！ (2018年12月29日 10時) (レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - ららさん» その予定ではありますが、何しろ私のお話は驚くほど展開がゆっくりなので、まだまだお話は長くなる予定です。様々な波乱も起きつつ、マイペースに進んで参りますので、お付き合い頂ければ幸いです！ (2018年12月29日 10時) (レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)
きこ - このお話1番好きです！これからも頑張ってください！ (2018年12月27日 22時) (レス) id: 5d0b75568f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海 | 作成日時：2018年12月9日 21時
