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(atae-side)
「ありがとうございます」
「本当に、綾瀬ちゃんが無事でよかったよ」
ちょうど曲がり角の先から聞こえてきた、詩と男の声。
──誰や？
不思議に思って覗き込むと、テレビで見た事のある俳優がいた。
裕「今日は楽しみにしてるから。綾瀬ちゃんのパフォーマンス」
「ふふ、頑張ります」
──真鍋裕也や
最近話題の若手俳優で、確か詩と共演しとったな。と思い出す。
と、そこで真鍋さんとバッチリ目が合った。
裕「あれ、君は確か…」
與「初めまして。メンバーの與真司郎です」
裕「どうも。真鍋裕也です」
ニコリと俺に向けた笑顔は、何処か冷たさも含んでいて。
──なんや、初対面やのに嫌われてんの？
怪訝に思いながらも、詩に声をかける。
與「はよ戻らな、最終の打ち合わせもあるし」
「そうだね。じゃあ真鍋さん、またこれで失礼します」
裕「もう行っちゃうの？残念だなぁ」
俺とは違って詩に向ける視線は優しくて。
……それでいて、何故か寒気がした。
裕「ライブ終わったら２人で話せない？」
「２人ですか？ 良かったらメンバーも紹介したいんですが」
裕「積もる話もあるしさ。ご飯でもどう？」
與「今日はメンバーとスタッフだけで打ち上げがあるんで！」
だけ、という言葉を強調して。
割り込むように会話に入れば、真鍋さんの視線が此方を向く。
裕「打ち上げ？」
與「今日はAAAの誕生日やから、内輪だけでやるんです。すみません。それに、是非楽屋の方に来てください。いつも詩が共演者としてお世話になってるんやから、俺等も挨拶したいし」
牽制の意味も込めて。
矢継ぎ早に言うと、真鍋さんは諦めたように嘆息した。
裕「それじゃあ仕方ないね。後で楽屋に行かせて貰うよ」
與「待ってます。行くで、詩」
「あ、うん。真鍋さん、また後程」
詩の手を引いて、楽屋に戻る。
「ねえ、結局お手洗い行ってない」
與「俺もやから我慢し。最終の打ち合わせ終わってから急いで行くで」
「えぇ」
どうせ５分程度の気合い入れみたいなもんやから、と。
それよりも、俺は前を向いたまま詩に呟く。
與「真鍋さん、ちょっと警戒した方がエエで」
「え、どうして？」
與「どうしてって……はぁ」
鈍感な彼女に、深く嘆息した。
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海(プロフ) - めいさん» 連載を始めてからかなり長くなりますが、ずっとお付き合いして下さりありがとうございます！お待たせしてしまい、すみません…。明日の夜頃に続編を出したいと思っておりますので、またよろしくお願い致します！！ (2019年3月23日 22時) (
レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)
めい - こんにちは！このシリーズがではじめてからずっと読んでます！続きが気になりすぎて来る度に毎回読み直してます！お忙しいかもしれませんが更新楽しみに待っています！ (2019年3月22日 16時) (レス) id: 9ffa7d3de5 (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - きこさん» 勿体ないお言葉をありがとうございます(ToT)マイペースですが、楽しんで読んでいただけるようこれからも頑張ります！ (2018年12月29日 10時) (レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - ららさん» その予定ではありますが、何しろ私のお話は驚くほど展開がゆっくりなので、まだまだお話は長くなる予定です。様々な波乱も起きつつ、マイペースに進んで参りますので、お付き合い頂ければ幸いです！ (2018年12月29日 10時) (レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)
きこ - このお話1番好きです！これからも頑張ってください！ (2018年12月27日 22時) (レス) id: 5d0b75568f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海 | 作成日時：2018年12月9日 21時
