淡恋 _ｱﾜｺｲ_ 【zm】 (ページ7)

今日:13 hit、昨日:4 hit、合計:4,571 hit

雪がななこページ7

ゾムは、3年も付き合っていた彼女のたったひとつの不安に気づけなかったことで自分を責めた。

そして同時に彼女も、いつも必ず優しくしてくれていたゾムを1度でも疑ってしまったことで自分を責めた。

お互いに自分を責め、その距離は離れていった。そして、高校卒業と共に、2人は別れてしまった。

sha「そのあとのゾムな、ずっと自分ばっかり責めて後悔しててん。こいつは誰にでも優しいから俺らには笑顔を見せるんやけど、それも痛々しくて。もう恋なんてしないんやないかって思っててんな。」

『そう…だったんだ。』

zm「せや。俺は今でも最低だったと思う。でも未練があるわけやない。今はAだけが好きで、今度こそ大切にしたいと思っとるんや。そう思えたのは、Aのおかげ。せやから、これからも俺と変わらず一緒におって欲しい。」

『うん、もちろん。ゾムが望む限りずっと一緒にいるよ！』

そう、約束した日から5年以上が経った。

今、なぜこのタイミングで元カノから、正しくは元カノの家族から電話がかかってくるのだろう。

先程までの幸せな気分は一瞬で消え去り心がどくんと波を打つ。まだ何も分からない、のに嫌な予感がした。