淡恋 _ｱﾜｺｲ_ 【zm】 (ページ6)

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雪がろっこページ6

その数日後、ゾムと私と共通の友達であるシャオロンと3人で話す機会があった時。

sha「ほんまおめでとう、付き合うことになったんやってな」

『シャオちゃん、ありがとう』

zm「せや、手出すなよ。」

sha「出さへんわ。それにしてもあのゾムがまたこうして好きな人が出来て彼女が出来るとはなぁ」

…"また"。少しその言葉に反応すると気付かれたのかゾムがため息をつきながらシャオロンに言う。

zm「お前、それ言うのはやいねん。まぁどちみちAに隠し事したくないから言うつもりやったし別にええけど。」

とゾムが言うとシャオロンは話し始めた。
彼らは中学、高校、そして大学と全て同じだ。

「ゾムにはな、高校3年間付き合ってた彼女がおってん。」

それまで全く恋愛に興味がなかったゾムの初恋だったらしい。

見事に実ったそれは大学受験が終わる少し前まで何事もなく順調だったそうで。

2人とも勉強で忙しい中、少しでも会おうと時間をとった時。その時の彼女から言われたそう。

「ゾムは不安やない？」

と。いつも笑っている彼女が初めて涙を流した時だった。

「ごめん、ゾムの事は信じてるし、本当に大好きや。ただ、やっぱり大学が離れるのが寂しく感じてしまうんや。ゾムも離れていってしまうんやないかって思ってしもてん。」