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雪がにじゅうさんこ ページ23
「記憶に障害が残って、優羽は、俺と付き合ってた1番幸せだった頃の状態で目が覚めてん。」
「それだけやない。あいつは、身体にも障害が残ってしまってん。…医者に言われた。」
「もう、普通の生活をすることは不可能だろう、と。」
目の前が真っ暗になる
妙に体が冷たいのは冬の寒さからだろうか
頭から、つま先まで、まるで呪いをかけられたかのように固まって動かない。
心臓だけが、バクバクと壊れそうな勢いで動いていた
ゾムは、優しい。
そんな彼が大好きで
愛しくて
優しすぎてたまに切なくなるほど。
それくらい、ゾムの優しいところが好きだ。
だから。だからこそ、彼が言おうとしていることが分かってしまった。
「俺、あいつをこのまま見捨てることなんて出来ひん」
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作者名：芽雨 | 作成日時：2020年4月17日 23時
