淡恋 _ｱﾜｺｲ_ 【zm】 (ページ14)

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雪がじゅうよんこページ14

sha「で、何があってん。朝から少し変やなって思っとったけど。」

『いや、なにもないよ？』

「そんなこと言ってる場合ちゃうやろ。やっぱ具合悪いんか。」

『いや、全然。どこも悪くないよ、私は。』

ふと頭の中に先程のゾムとのやり取りが浮かび私は、という語尾が強くなってしまった。
それにシャオロンは目ざとく反応する

「…"私は"？」

鋭く、かつ心配そうな目で見てくるシャオロンの顔を確認するとつい泣きそうなる。
そして、ボソボソと私は話し始めた。

「…え、まじで…。優羽が…？」

話が全て終わってから、初めに彼はそうこぼした。

彼もゾムと同じ高校だ。仲のいい友達の彼女、ということはシャオちゃん自身もそこそこ仲が良かったのだろう。

しかしそのあとすぐにシャオロンは言う。

「それで、なんでAはゾムが行くのを許したんや？しかもあいつ、それで向かったんか？」

少々怒りがこもっているような鋭いトーンで

そのため私は正直に自分の考えを話した。

すると、シャオロンはため息をつく。

「ほんま、ゾムの不器用はいつまでたっても変わらんし、Aもそれに負けてへんなぁ」

仕方なく納得してくれたのか苦い顔をしているが先程より穏やかになった雰囲気で話す。どうやら心から心配してくれているようだ。

そのあと、私の気持ちが落ち着くようなだめてくれつつ明るく接してくれる彼のおかげで気持ちが軽くなった。

そして夕飯は一緒に食べる約束をしていることをつげると、何かあったらいつでも連絡してこいよ。と言われその場をあとにした。