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過去 ページ32

白濱亜嵐side




涼太と初めて会ったのは

俺が研修医の頃




籠の中に包まっていた赤ちゃんは

病院の裏口に置かれていた





呼吸が弱く、直ぐに

処置しないと危なかった


臣さんが処置をして

なんとか助かった赤ちゃん




籠の中に入っていた手紙


「8月29日産まれ。名前は涼太

苗字はありません

どうかこの子を

幸せにしてあげてください」





当然何も出来なくて

涼太は乳児院に入った



でも、身体が弱い涼太は

頻繁に入退院を繰り返した




涼太が大きくなるにつれ

周りからも冷やかされるようになり

涼太は施設に帰りたがらなくなった



施設に帰っても

結局病院に戻ってきて長期入院

そんな涼太が可哀想で

俺は何とかしてあげられないか

HIROさんに相談した






「俺が引き取りたいです!

俺が面倒見ます!」




HI「それは法律的に無理だ

何とかしてあげたいのは

俺も一緒だけど、何ともできない」




それでも、諦めきれなくて

何度も調べて勉強した



その時一つだけ、方法があった


それは、俺が結婚して

涼太と養子縁組をするという方法



それをHIROさんに伝えた




「僕が、結婚して養子縁組します!」




HI「そのために、結婚するのか!?

相手が可哀想だ」




「でもそれしか方法が」





臣「俺からもお願いします!」




「お願いします!」





HI「わかった。亜嵐はやらなくて良い

俺が、涼太と養子縁組する

俺なら、彩がいるし条件的に

稼ぎも良いから大丈夫だろ?

それに、俺の子供になれば

ずっと入院してても親がいるって

涼太にとっては良い環境だろ?」





「良いんですか?」





HI「良いよ。小さい頃から

親の顔も知らずに

ここに閉じ込められてるなんて

可哀想だからな」




「ありがとうございます!」




臣「ありがとうございます!

俺らが責任持って面倒見ます」




そうして、涼太が3歳の頃


HIROさんと養子縁組をした



「だから、涼太は俺達が望んで

HIROさんの子供になったんだよ」





涼「…あらん先生が

りょうたのこと?」




「そうだ。

だから、俺達は涼太の

お兄ちゃんみたいなものなんだよ

お兄ちゃんは弟にやさしくするでしょ?」




涼「…」




「ふふ笑

お兄ちゃんは弟に優しくするの笑」




涼「そっか」




「だから、涼太は凄く大切なの

大好きなんだよ」





涼「ほんと?」





「本当」




涼「しんじる」




「ごめんね、涼太」




涼「うん、ありがとう」

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愛美(プロフ) - おもしろかったです! (2021年2月28日 22時) (レス) id: 2ed2e4a9f2 (このIDを非表示/違反報告)
彰人 - 良いお話^_^ (2020年1月20日 20時) (レス) id: 8f8a8efb39 (このIDを非表示/違反報告)
Sora(プロフ) - dreamersのパスワード教えていただけませんか (2019年9月20日 16時) (レス) id: a3adef9886 (このIDを非表示/違反報告)
月島蛍(プロフ) - なるぼど 他の作品も頑張ってください! (2019年8月4日 0時) (レス) id: 29e6dcfecd (このIDを非表示/違反報告)
lolww(プロフ) - ゆうさん» 返信遅くなりすみません。大した、医療用語使えてないですが、有難いです!これからもよろしくお願いします! (2019年8月3日 13時) (レス) id: c2d7f9cc31 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:lolww | 作成日時:2019年2月4日 23時

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