小児科病棟の王子様

検温 ページ2

亜嵐side


涼太の主治医の、白濱亜嵐です！





涼太は色々と事情があり

ナースステーション横の

個室にいます




他の子供は、ナース達が

検温とかしてくれるんだけど

涼太は俺ら医者がやります！





なぜかと言うと

女性が苦手だからです





朝から、ナースに行かせると

数秒後には泣き声が

聞こえてきたりして…



涼太の場合

そういうちょっとした事から

体調を崩す事も少なくないので





俺らが行ける時は

俺らで検温しに行きます！






てことで

今日は僕が行ってきます！！







ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ





「涼太〜朝だよ」






涼「ｽｰｽｰ」






「涼太君、朝ですよ〜！」






涼「ん、あらんせんせぇ…

まだぁ」







「んん？

もう、ねんねはお終い。

起きて」






涼「…んん」






目を開くことなく

手を伸ばしてきた


これは、まだまだ起きそうに

ないので抱っこします







「よいしょっと」






涼「んん…」








「涼太、おはよう！」






涼「あらんせんせぇ、おはよう」






目を擦りながら、ぱちぱちさせる涼太






「お熱、計ろっか」







涼「うん！

りょうくん、今日は元気？」







ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ






「どれどれ？…

おぉ、今日はお熱ないよ！」







涼「やったぁ！りょうくん、元気！」






「うん、元気！元気！

今日は好きな事してて良いからね」









涼「うん！」








今日は熱もなく、大丈夫そうです








「わかってると思うけど

走ったらダメだからね。

わかった？」







涼「うん！」







「辛くなったら言うんだよ！」






涼「うん！」









大丈夫そうなので

とりあえず仕事に戻ります！





涼太は、ふとした事で

直ぐ熱だすから

夜、出ないといいなぁ…

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