夢を夢で終わらせない (ページ11)

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Seiya Suzuki 三日目ページ11

33「おーい

誠也」

51「なんすか

菊さん」

33「新井さんも呼んで

話しようぜ。

あの夢の話」

あれから

あまり夢を見ていない。

というより、

見る頻度が落ちた。

週に一回くらいの頻度で見ていたのに、

今では…

二週間に一回くらい。

俺も丁度話したかった。

33「俺、

あの子の名前…

わかったんすよ」

！？

25「え！？」

51「俺は

聞いたけど

不自然なくらいそこだけ

聞き取れませんでした」

そこで菊さんが

彼女の名前がわかった理由について

話し始めた。

25「なるほどなあ」

夢で俺も呼んでみたら、

反応してくれるだろうか。

『おーい』

51「あ、

やっとこれた。

最近全然この夢見れねえ」

『ははは笑

最近菊さんのとこ

行ってたんだ』

そういえば、

二日おきくらいに

夢を見るって言ってたもんなあ

あ、そういえば

菊さんから

この子の名前

教えてもらったんだった

…なんだっけ？

51「あれ…？」

『どうした

誠也』

51「俺…

菊さんから

君の名前聞いたんだけど…

なんだったっけ…？」

そう言うと

その子は

前、俺が名前を聞いたときみたいに

悲しそうな顔をして

『〇▽×だって』

といった。

やっぱり

聞き取れなかった。

『今日は

誠也の眠りが浅いなあ。

色々話そうと

思ったのに、

もう時間みたいだよ』

51「あれ…」

起きると

彼女の名前はわかる。

51「A…」

ほら、

ちゃんと覚えてる。

忘れるはずがない。

なんで

夢の中では

忘れちゃったんだ…？