「憑かず、離れず、電車斬り!」 8話 ページ45
「野上!?」
「あ?まだ生きてんノォ?」
ゼロノスのサーベルを引きずりながら、良太郎はふらふらとイマジン達に近づいていく
満身創痍で動けないはずなのに、良太郎はその歩みを止めなかった
そして軋む腕を振り上げてイマジンに切りかかろうとした
「ヘヘ!面白いヨォ!」
「うっ!」
「野上!」
それは意図も容易く弾かれてサーベルは宙を舞った
再び丸腰になった電王をイマジン達は容赦なく2人がかりで襲い始めた
いたぶるようなやり方にデネブと分離してしまった侑斗は立ち上がろうとしたが脳を貫くような痛みに起き上がれなかった
「ヒャッハア!しぶといネェ!」
電王を廃墟の天井からたたき落とすと、イマジン達はケラケラ笑いながら蹲る電王を見た
良太郎は嗚咽を漏らしながら、砂だらけの体を起こした
「決めたんだ…!強くなるって…!」
「ウッザいよォ…!」
「うざいね…」
イマジン達は同時にエネルギーを溜め始めた
あのエネルギー砲が同時に2つくるのかと良太郎は覚悟を決めた
その時、デンライナーの汽笛の音が聞こえてイマジン達ははっと振り返った
「ちょっと待ったー!!」
実態を持たないモモタロス達がそれぞれの光を輝かせて良太郎を取り囲んだ
「いっえーい!」
「よお!よく持ちこたえたな!上出来だぜ!」
「やっぱり強いで!良太郎はな!」
「みんな…!」
わちゃわちゃとするイマジン達に良太郎は果てしない安堵を覚えてほっと息を吐いた
「良太郎に憑かなくても、僕達の力使えるようにするからさ」
「みんなー!ちゃんと僕が描いたようにするんだよ!」
「お前は黙ってろ小僧!」
モモタロスを押しのけてピースをするリュウタロスに再びわちゃわちゃし始めるイマジン達に苦笑いをしていると、モモタロスがビシッと良太郎を指さした
「行くぜ良太郎!目ェ閉じんなよ!」
そう言った途端、モモタロス達が再び光に戻ると良太郎の手元に集まり始めた
すると、虹色の光を放ったケータロスが良太郎の手元に現れた
首をかしげながらバックルに装着すると、ケータロスから光り輝く線路がぐるりと回って伸びた
「え?え?何これ!?」
良太郎が戸惑っていると、線路の伸びた先から再びデンライナーの汽笛が聞こえてきた
その時、その先から線路を伝って何が高速で飛んできて慌ててキャッチした
それは電王の各フォームのマスクが盾となり、赤く輝く刀身のデンカメンソードだった
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フォンフォン(プロフ) - 朱音さん» はい、見ましたよ。 (2018年12月26日 17時) (レス) id: 0273cd81dc (このIDを非表示/違反報告)
朱音 - あの、質問なんですが。 今、仮面ライダーの最新の映画やっていますよね?作者は見ましたか? (2018年12月26日 16時) (レス) id: 0b354d0f43 (このIDを非表示/違反報告)
フォンフォン(プロフ) - ぱずー@靖子乱舞さん» こちらこそ声掛けてくださってありがとうございます。めちゃんこ嬉しかったです。お互い頑張りましょうね! (2018年12月26日 0時) (レス) id: 0273cd81dc (このIDを非表示/違反報告)
ぱずー@靖子乱舞 - あっあっまさかご存知だったとは…(昇天)はい、ジオウの小説を書かせて頂いております。こう言うのはおこがましいかもなんですが、これからもお互い頑張りましょう。 (2018年12月25日 22時) (レス) id: e8b283460b (このIDを非表示/違反報告)
フォンフォン(プロフ) - ぱずー@靖子乱舞さん» そう言って下さるとすごく嬉しいです。ありがとうございます!あの、ぱずー様もジオウの小説書かれてましたよね?勘違いだったらごめんなさい…。のんびり進んでますが、これからもよろしくお願いします! (2018年12月25日 16時) (レス) id: 0273cd81dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:フォンフォン | 作成日時:2018年11月26日 14時