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閑話 「未知との遭遇」 2話 ページ38

「…誰かいんのか」


咄嗟に隠れたはいいもののその足音は確実にこちらに近づいてくる
じっと息を潜めていると、突然空気を切る音と私の真横に鉄パイプが突き刺さった


「さっさと出てこいよ…俺は今イライラしてんだ…」
「(ひぇ〜怖)」


殺意しか感じない言動に悲鳴をあげそうになったが何とかこらえる
ほら、ホラー映画とかで耐えればそのうちどっかに行ってくれるでしょ?あれだよあれ。


「なんならそこごと吹き飛ばすか?」


ガチャンと何かが装着される音と『アドベント』と言う音声が聞こえてくる
耐えろ、耐えるんだ私。
ここを乗り切れば多分諦めてくれる…!


「じゃあな」


エネルギーを溜めるような音に冷や汗が流れる
耐えるんだ私。耐え…る…


「…い、いま〜す」


無理です。無理無理。
めっちゃ怖い何あの人。殺気ムンムンすぎる。
両手を上げて出ればそこには紫色の仮面ライダーがただ立っていた
あれ、アドベントって…?
その人は私を見るとはっとしたように言った


「…お前、"ユカリ"か?」
「へ?」


腰元のベルトを外すと、1人の派手な男性が現れた
金色の髪にまるで蛇のような模様のシャツを着たその人は固まる私に近寄ると先程とは打って変わって刺々しいが柔らかい雰囲気で話しかけた


「お前こんな時間まで何やってんだ」
「ひ、人違いじゃないですか…?」
「あ?」


地味に震えながら言うと、その人は眉間にシワを寄せてじっと私の顔を見たと思いきや突然ゴミを見るような目になった


「誰だ糞ガキ。失せろ」
「(理不尽!!)」


理由もない暴力がAを襲う!
なんという理不尽!
とは言えずすごすごと去ろうとした時にガッと腕を掴まれた


「おいお前」
「は、はひ…」
「腹が減った。何かメシあるか」


なんでやねん!!と思ったが口に出さず必死に頭に意味を理解させる
ご飯?ご飯欲しいの?なんで?


「あの…バイトの余り物なら…」
「寄こせ」


カバンから貰ったメロンパンを出すと目にも止まらぬ速さで奪われた
完全にカツアゲである。泣きたい。
その人はメロンパンを袋から出すとまるで獣の蛇のように一気に食べた


「…お前、逃げないのか」
「は?」


妨害したのはお前だろ!!と内心ツッこむとその人はにやりと嫌な笑みを見せた


「この"浅倉威"がいるのにか?」
「(ご存知ないです)」


完全に初めましての名前にポカーンとしていると、浅倉さんは微かに笑ってさっさとどこかへ行ってしまった
…あれ、私どうやって帰ろう

「憑かず、離れず、電車斬り!」 2話→←閑話 「未知との遭遇」 1話



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フォンフォン(プロフ) - 朱音さん» はい、見ましたよ。 (2018年12月26日 17時) (レス) id: 0273cd81dc (このIDを非表示/違反報告)
朱音 - あの、質問なんですが。 今、仮面ライダーの最新の映画やっていますよね?作者は見ましたか? (2018年12月26日 16時) (レス) id: 0b354d0f43 (このIDを非表示/違反報告)
フォンフォン(プロフ) - ぱずー@靖子乱舞さん» こちらこそ声掛けてくださってありがとうございます。めちゃんこ嬉しかったです。お互い頑張りましょうね! (2018年12月26日 0時) (レス) id: 0273cd81dc (このIDを非表示/違反報告)
ぱずー@靖子乱舞 - あっあっまさかご存知だったとは…(昇天)はい、ジオウの小説を書かせて頂いております。こう言うのはおこがましいかもなんですが、これからもお互い頑張りましょう。 (2018年12月25日 22時) (レス) id: e8b283460b (このIDを非表示/違反報告)
フォンフォン(プロフ) - ぱずー@靖子乱舞さん» そう言って下さるとすごく嬉しいです。ありがとうございます!あの、ぱずー様もジオウの小説書かれてましたよね?勘違いだったらごめんなさい…。のんびり進んでますが、これからもよろしくお願いします! (2018年12月25日 16時) (レス) id: 0273cd81dc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:フォンフォン | 作成日時:2018年11月26日 14時

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