「悲劇の復活カード・ゼロ!」 4話 ページ32
「やっぱりダメだ…!侑斗は何回も自分の存在を忘れられるのを見てきた!そして侑斗は、どんどん1人ぼっちになってく…!だから侑斗はもう戦わせない!」
「おいデネブ!」
「契約は俺が果たす!だから帰ってくれ!!」
デネブは悲痛な声を上げて桜井をゼロライナーからカードを持たせて無理やり押し出した
侑斗はその姿を何かを言いたげに拳を握りしめて見つめていた
デネブど桜井が消えたあと、侑斗はふらりとゼロライナーから降車して街を歩いた
通りすがる全ての人に、侑斗の姿が映ってないように感じただ歩き続けた
「俺は、なんの為に」
震える声でぽつりと呟くと、屋上から空を見上げた
何が起こっても青い空は、自分が消えても青いままだと自虐的な思考に傾いてしまった
そんな時にふと脳裏に浮かんだのは、愛理が攫われた時のAの表情だった
『愛理さんを…お姉ちゃんを…お願いします!』
縋るように泣きそうな顔をしていたAと、今の自分が妙に被って見えた
誰かを守るために自分を殺し続けることが、意味を持つか持たないか。
ネガタロスと契約したAの気持ちがわかった気がした。
侑斗は大きく息を吸って、背後を振り返り、その場に佇む影を見つめた
─────────────────────
「良太郎!」
「A…」
道場から追い出されて走り続け、膝に手をついて息をする良太郎に追いついたAが慌てて声をかける
すると良太郎はどこか吹っ切れたような顔で振り返った
「ちょっと、なんでそんなに疲れてんの?」
「うん。やっぱり僕は強くならなきゃダメみたい」
「え?何言って…」
そう言うと良太郎は突然Aの手を引いて走り出した
そして連れていかれた場所は先程キンタロスが訪れた道場だった
勢いよく入ると、中では痛みに呻き、蹲る道場の人達がいた
「これ…!」
「イマジンだ!」
良太郎は辺りを見回して呆然と砂の上に座り込む男性を見つけた
良太郎がカードをかざすと、2006年11月22日という日付が浮かび上がった
「…行こう!」
「うん!」
良太郎と共にデンライナーに乗り込み、浮かび上がった日付へと飛んで行った
一応記録点として初めてとなる電王の生現場に、少しドキドキしながらも息をついて自分を落ち着かせた
そして目的の日付についたと同時に、良太郎はデンライナーから飛び降りた
私はその様子を護身の為、遥か上空のデンライナーから見守っていた
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フォンフォン(プロフ) - 朱音さん» はい、見ましたよ。 (2018年12月26日 17時) (レス) id: 0273cd81dc (このIDを非表示/違反報告)
朱音 - あの、質問なんですが。 今、仮面ライダーの最新の映画やっていますよね?作者は見ましたか? (2018年12月26日 16時) (レス) id: 0b354d0f43 (このIDを非表示/違反報告)
フォンフォン(プロフ) - ぱずー@靖子乱舞さん» こちらこそ声掛けてくださってありがとうございます。めちゃんこ嬉しかったです。お互い頑張りましょうね! (2018年12月26日 0時) (レス) id: 0273cd81dc (このIDを非表示/違反報告)
ぱずー@靖子乱舞 - あっあっまさかご存知だったとは…(昇天)はい、ジオウの小説を書かせて頂いております。こう言うのはおこがましいかもなんですが、これからもお互い頑張りましょう。 (2018年12月25日 22時) (レス) id: e8b283460b (このIDを非表示/違反報告)
フォンフォン(プロフ) - ぱずー@靖子乱舞さん» そう言って下さるとすごく嬉しいです。ありがとうございます!あの、ぱずー様もジオウの小説書かれてましたよね?勘違いだったらごめんなさい…。のんびり進んでますが、これからもよろしくお願いします! (2018年12月25日 16時) (レス) id: 0273cd81dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:フォンフォン | 作成日時:2018年11月26日 14時