「クライマックス刑事(デカ)」 30話 ページ25
「お前が契約者って…どういうことだよ!?」
「モモ!」
詰め寄るモモタロスを慌ててハナが抑えた
良太郎も何となく察してはいたが、それでも無関係だったはずのAがイマジンと契約をしていたことに驚きを隠せなかった
自分を落ち着かせて、良太郎はAに聞いた
「じゃあ突然いなくなったのも、誘拐じゃなくて…」
「自分の意志だよ、良太郎」
「人質っていうのも…!?」
「嘘ってことだね。まんまと釣られたよ」
Aはウラタロスの言葉が胸に刺さり、ぎゅっと拳を握った
良太郎はそんなAを責めないように優しく声をかけた
「じゃあ、Aは何て契約したの?」
「それは…」
Aは視線を下げて、口を噤んだ
良太郎はAの頭を撫でて、目線を合わせてまた言った
「僕は怒らないから、教えてくれないかな?」
「もう終わったことだしな」
侑斗もAの目線に合わせて言う
Aはしばらく考えを巡らせていたが、おずおずと口を開いた
「良太郎を…」
「うん?」
「良太郎を、ぶん殴ること…」
その言葉に良太郎も侑斗も固まり、全員の心が「は?」という言葉に埋め尽くされた
固まるみんなの前でAは申し訳なさそうに頬をかく
「な、なんでそんなこと…」
「だって本当は良太郎が電王なの知ってて…」
「お前、覚えてたのか!?」
「思い出したの」
侑斗はぎょっとして見ると、Aはうなずいて申し訳なさそうに続けた
「本当は"何でそんな大事なこと黙ってるのよ!意気地無し!バカ!!"って感じに済ませば良かったんだけど、ネガタロスが"そんなんじゃつまらない"っていって、それで…」
「…などと犯人は供述しており…」
「やめて〜!本当にごめんなさい〜!」
「(ノリが中学生)」
モモタロスがテレビのキャスター風に言うとAはモモタロスの前に手をついて謝り出す
侑斗は目頭を抑え、良太郎も衝撃の事実に「そんな為に…」と魂が抜けていた
「まあ俺らボコボコにされたしな!」
「結構痛かったけど」
「う〜!Aちゃん酷いよ〜!」
「もうやめて…私のライフはゼロよ…」
イマジン達がAを囲んで言いたい放題にするとさすがにAが気の毒になってきた
するとデンライナー署にオーナーが入ってきて、Aの前まで歩み寄った
「そういう事でしたか」
「で、デカ長…」
「まあA君のせいではありませんので、あまりお気になさらず」
現れたデカ長にAは腰を低くして懐から何かを差し出した
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フォンフォン(プロフ) - 朱音さん» はい、見ましたよ。 (2018年12月26日 17時) (レス) id: 0273cd81dc (このIDを非表示/違反報告)
朱音 - あの、質問なんですが。 今、仮面ライダーの最新の映画やっていますよね?作者は見ましたか? (2018年12月26日 16時) (レス) id: 0b354d0f43 (このIDを非表示/違反報告)
フォンフォン(プロフ) - ぱずー@靖子乱舞さん» こちらこそ声掛けてくださってありがとうございます。めちゃんこ嬉しかったです。お互い頑張りましょうね! (2018年12月26日 0時) (レス) id: 0273cd81dc (このIDを非表示/違反報告)
ぱずー@靖子乱舞 - あっあっまさかご存知だったとは…(昇天)はい、ジオウの小説を書かせて頂いております。こう言うのはおこがましいかもなんですが、これからもお互い頑張りましょう。 (2018年12月25日 22時) (レス) id: e8b283460b (このIDを非表示/違反報告)
フォンフォン(プロフ) - ぱずー@靖子乱舞さん» そう言って下さるとすごく嬉しいです。ありがとうございます!あの、ぱずー様もジオウの小説書かれてましたよね?勘違いだったらごめんなさい…。のんびり進んでますが、これからもよろしくお願いします! (2018年12月25日 16時) (レス) id: 0273cd81dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:フォンフォン | 作成日時:2018年11月26日 14時