【仮面ライダー電王】過去は希望、希望は未来 【4th】

｢クライマックス刑事(デカ)｣ 26話 ページ21

｢行くよ！キバット！｣
｢おう！｣


バイクに乗った青年渡が飛んできたキバットをキャッチして腕に噛みつかせた
すると、ファンガイアと同様ステンドグラスのような刺青が頬に走った
そして、腰に幾多も鎖が巻かれ、キバドライバーが形成された
キバットが赤い目を光らせて、特殊な周波を辺りに響かせる


｢変身！｣


キバットをベルトに装着させると、渡の周りの時空が歪み、真っ赤なキバの鎧が渡を包んだ
黄色い仮面が鋭く尖り、右足には厳重に鎖が巻かれジャラジャラと音を立てた


｢キバか…｣
『…キバ？あの人が？』


ネガタロスがぼそりと呟くと良太郎が思わず反応する
ファンガイアを血を引きながらもファンガイアを討伐する仮面ライダー、キバ
良太郎もその名前を知っていた


バイクで突っ込んでくるキバに向かって銃を向けたが、さらりと銃弾をかわしてさらにバイクを加速させた
突っ込んでくるバイクを避けようとした時、キバがバイクを傾けて180度回転させ、その鎖が巻かれた足を遠心力でネガタロスにぶち込んだ
予想外の攻撃にネガタロスは横に転がった


｢…！｣
『凄い！』


ネガタロスに確実にダメージを与えているキバに良太郎は思わず声を上げた
ネガタロスが立ち上がってキバと対峙するのを見た良太郎は懐からケータロスを取り出した


『皆、行くよ』
｢早く！｣


携帯の番号を押していくと、ケータロスから虹色の粒子が舞い上がった
それと同時に、ファンガイアを倒し終えたモモタロス達が粒子になって飛んでくる
それがそれぞれのパーツへと形を変え、良太郎にはめ込まれていく
虹色の風を舞い上がらせて、ソードフォームの仮面が割れ、光り輝くクライマックスフォームへ変身した


デンバードを呼び寄せ、キバと隣り合わせでバイクに跨り、ネガタロスと対峙する
ネガタロスはよろりと立ち上がると、ライダー達を睨みつけた
バイクのアクセルを捻り、エンジンを吹かせる
そして同時に足を離し、ネガタロスに向かって走り出した


とてつもない速度で走るバイクの上に立ち上がると、バイクを蹴った
その速度と跳躍力で2人は空高く舞い上がった
電王はそれぞれのイマジンを象った装備を右足に移動させ、エネルギーを右足に集める
キバはくるりと一回転すると、右足のカテナが解き放たれ真っ赤な翼が右足に開く
それを避けようとした時、ネガタロスの足元にキバの紋章が浮き上がり足を拘束した


｢ッ！｣
｢決まりだ!!｣


そして、凄まじいキックがネガタロスに炸裂した

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