【仮面ライダー電王】過去は希望、希望は未来 【4th】

｢クライマックス刑事(デカ)｣ 24話 ページ19

ネガタロスは舌打ちをしてロッドの後ろ部分を外して中部に差し込んでガンに組み替えた
ウラタロスも内心舌打ちをして構えると、リュウタロスがファンガイアと共に突っ込んできた


｢亀ちゃん！僕がやる！｣
｢ええっちょっと…！｣


勢いよく良太郎に飛び込むと、その勢いでウラタロスが良太郎から弾き出された
そして、青い装備が紫色に侵食されて顔の仮面が鋭く2つに尖るとリュウタロスはロッドを素早くガンに組み替えた


｢お前、今すぐ倒すけどいいよね？答えは聞いてない！｣
｢倒されるのはテメーの方だぜ｣


そう言うと2人同時にパスをベルトに翳した
同時に『full charge』という音声が流れてバチバチとエネルギーがガンに流れていく
そのエネルギーが銃口に球体として集められて、お互いその銃口を向けて引き金に手をかけた


エネルギーが先に溜まって引き金を引いたのはリュウタロスの方だった
真正面からエネルギー弾をネガタロスに打つ
それを見てネガタロスは瞬時に後ろに体を傾けた
体を右に捻りながら後ろに倒れ込むと、リュウタロスの打った弾丸が頭の左側を掠った
そして、それを避け切った時ネガタロスは引き金を引いた


反応が遅れたリュウタロスはそれを思いっきり受けてしまい、廃墟の壁を突き抜けて外に放り出されてしまった
仰向けで倒れて呻くリュウタロスにネガタロスは更に追撃をしかけた


｢所詮そんなものか、正義(ヒーロー)っていうもんは｣


慌てて起き上がるリュウタロスに無慈悲に弾丸を打ち込んでいった


｢だからお前らはAを守れない｣


リュウタロスが放った弾丸も銃身で弾くとさらに歩みを早めて続けた


｢悪なら手段を選ばない｣


石油缶に足を取られて倒れたリュウタロスを足で踏みつけて銃口を仮面に向ける
リュウタロスもネガタロスの仮面にガンを突きつけた


｢綺麗好きな正義とは違う。どんな手段を取ってでも、障害物を消してやる。こんな風にな｣


そう言うと、ネガタロスは腰元のベルトに手をかけた
固まるリュウタロスを他所に、ネガタロスは変身を解いた
すると、リュウタロスの目の前には歪な笑みを浮かべる銀髪のAが現れた
慌てて銃口を離そうとするリュウタロスのガンを掴んで無理やり自分の額に突きつけさせると嘲笑うように言った


｢やってみろよ、正義(ヒーロー)｣


Aは赤い目を飢えた獣のようにギラギラと光らせ、その目を三日月に歪めた

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