｢その男、ゼロのスタート｣ 1話 ページ46
沢田先輩がイギリスに帰ってからしばらくたった
先輩はお前より友達を増やすと宣言して飛行機に乗った
きっと今頃、英語の友達を作っているのだろう
それに化け物に砂にされてしまった同級生達も、ケロリとした顔で登校してきた。
あの時の記憶はないそうで、怪我も特になしだったので安心した。
久しぶりに、穏やかな気分だ。
休日の割には人はまばらで、のんびりとした時間が流れていた
ぼんやりとコーヒーを飲んでいるとカラン、と扉が開く音がした
愛理さんがいらっしゃいませ、と言う
その方を見て思わず声を上げた
｢あれ、侑斗さん？｣
｢！？｣
声をかけると結構、というかめっちゃ驚かれた
愛理さんが首を傾げる
｢あらAちゃん。お友達？｣
｢あ、えっと…｣
愛理さんにバイトしているのはバレたくないので、侑斗さんにこっそり人差し指をたてた。
それが伝わったのかわからないけれど、侑斗さんが小さく頷いてくれた。
｢この前助けて貰って…｣
｢そうなの。どうもありがとうございます。｣
｢いや…｣
よかった。何とか誤魔化せた。
侑斗さんに席を案内すると、侑斗さんに声をかけられた
｢なあ、お前…｣
｢はい、なんでしょう？｣
｢一昨日、俺と会ったか？｣
一昨日？確か沢田先輩に会って、化け物に会って、仮面ライダーに助けてもらった日だ。
でも、侑斗さんには会ってないはず。
｢一昨日は会ってませんよ。見間違いじゃないですか？｣
｢…そうか｣
｢あ、でも仮面ライダーに会いました｣
｢仮面ライダー？｣
｢はい。緑の仮面ライダーです。かっこよかったなぁ…｣
そう呟くと、何故か侑斗さんは目を逸らして頬をかいた。
どこか照れてるような…？
そうしていると、愛理さんがコーヒーを入れて持ってきてくれた
私はケーキの準備をしようとカウンターに入った
ふと侑斗さんを見ると、コーヒーに大量の砂糖を入れて愛理さんに咎められていた所だった。
どうやら侑斗さんはかなりの甘味好きらしい。
｢最近の若者は…｣
｢愛理さんのコーヒーが飲めないなんて、ねえ？｣
三浦さんと尾崎さんに絡まれたけれど苦笑いしてその場は誤魔化した
まあ私も砂糖とミルク入れなきゃ飲めないけど…
彼の為に甘いケーキを用意しよう
そう思ってケーキ作りをはじめた
(そういえば、桜井さんも甘味好きだったっけ)
｢その男、ゼロのスタート｣ 2話→←｢時計仕掛けの婚約者(フィアンセ)｣ 2話
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わー(プロフ) - 了解です！ありがとうございます！ (2018年12月27日 22時) (
レス) id: 8cf7868275 (このIDを非表示/違反報告)
フォンフォン(プロフ) - わーさん» もしモモタロスオチの小説をお求めでしたら、リンク先の短編小説の方に置いてありますのでそちらをご覧下さい。長くなりましたが、これからもよろしくお願いします！ (2018年12月27日 21時) (レス) id: 0273cd81dc (このIDを非表示/違反報告)
フォンフォン(プロフ) - わーさん» コメントありがとうございます！大変申し訳ございませんが、オチのリクエストは受け付けていません。オチは未定とありますが、物語の流れ的にはオチはないです。誤解を招くような表現をしてすいません… (2018年12月27日 21時) (レス) id: 0273cd81dc (このIDを非表示/違反報告)
わー(プロフ) - オチはモモタロスでお願いします！ (2018年12月27日 19時) (レス) id: 8cf7868275 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フォンフォン | 作成日時：2018年8月19日 21時
