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「ダンス・ウィズ・ドラゴン」 ページ34

デンライナーにまたイマジンが増えました。
野上良太郎です。
紫色のイマジンは、僕を殺す為に僕に憑いたらしい。
しかも、殺したらデンライナーの車掌になれるとも言っていた。


僕にそんな立場ないし、殺されるのも嫌だ。
でも、ウラタロスが憑いた時にいたのに、今まで何もしてこなかったのだろう。


そう聞くと、リュウタロス(自分で名乗った)はにへへと笑うと言った。


「だって、良太郎に憑いてるといい事がいっぱいあるんだもん!」


「いい事?」


「オイ、テメーまでAとか言うんじゃねえよな。」


「うん!僕お姉ちゃんとAちゃん大好き!」


「マジで?」


まさかの返答にウラタロスが声を上げた。
思わず頭を抱えた。


「テメェ!良太郎の姉ちゃんはともかくAに手出したら容赦しねぇぞ!」


「あっコーヒーください!」


「聞けよ!」


モモタロスが飛びかかるが、サラリと交わして僕のコーヒーを飲む。


ハナさんがモモタロス達を押しのけてリュウタロスの目の前に座る。


「あんたの目的は何?」


「え〜…わかんない。頭の中に勝手に入ってくるんだ。イマジン皆そうでしょ?」


そう言って皆を見ると、皆目を逸らした。
どうやら図星のようだ。


「その声が、良太郎殺せって言ってる。あとね、AAを連れて来いって。」


そう言われて皆が息を呑んだ。
僕とハナさんは立ち上がってリュウタロスを見る。
他のイマジン達はみんな目を逸らしている。


「何でAちゃんを連れていくのよ!」


「んー、よくわかんないけど、時間を繋げるのに必要だって。」


「モモもウラもキンも!皆知ってたの?!」


「あ、いや…それは…」


バツが悪そうな顔をしてウラタロスが目をそらす。
彼らにも同じような声が聞こえていたのに、なんで連れていかなかったのだろう。


重い空気の中、食堂車のドアが開いてオーナーが入ってくる。
リュウタロスはいつの間にか僕の中に入っていた。


「問題なのはパスがあるか、ないか、です。」


『パスあるよ。右のポケット。』


そう言われてポケットを探ると、硬い感触のものが手に触れた。
引っ張り出すと、リュウタロスが描かれてあるパスが出てきた。


それをみて皆が驚く。
オーナーは満足そうに頷いて、ナオミちゃんに炒飯を頼んだ。


「良太郎君、いつか彼女にも話さなければならない時が来ますよ。君のことも彼女のことも。」


いつか、ね。
そう言ってオーナーは笑う



(A、君は何者なの?)

「幸運の星は遠くに」→←「いい?答えは聞いてない」 2話



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わー(プロフ) - 了解です!ありがとうございます! (2018年12月27日 22時) (レス) id: 8cf7868275 (このIDを非表示/違反報告)
フォンフォン(プロフ) - わーさん» もしモモタロスオチの小説をお求めでしたら、リンク先の短編小説の方に置いてありますのでそちらをご覧下さい。長くなりましたが、これからもよろしくお願いします! (2018年12月27日 21時) (レス) id: 0273cd81dc (このIDを非表示/違反報告)
フォンフォン(プロフ) - わーさん» コメントありがとうございます!大変申し訳ございませんが、オチのリクエストは受け付けていません。オチは未定とありますが、物語の流れ的にはオチはないです。誤解を招くような表現をしてすいません… (2018年12月27日 21時) (レス) id: 0273cd81dc (このIDを非表示/違反報告)
わー(プロフ) - オチはモモタロスでお願いします! (2018年12月27日 19時) (レス) id: 8cf7868275 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:フォンフォン | 作成日時:2018年8月19日 21時

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