｢サギ師の品格｣ 3話 ページ18
｢君が来たいって言ったんだから、約束は守ってよ…｣
『わかってるよ、良太郎。』
姉さんが、元気ドリンクの準備をしている時にこっそりとウラタロスに釘をさした。
が、当の本人はそれほど気にしてなさそうで、益々不安になった。
『それにしても美しいね…姉にしておくのはもったいないし、Aちゃんも美しいってよりも可愛い方かな？』
｢えっ？何言って…｣
と言いかけたところで店のドアが慌ただしく開かれ、三浦さんと尾崎さんがなだれ込んできた。
｢｢あ！良太郎君！｣｣
振り返ると2人が僕に詰め寄ってきた。
何かあったのかな？
｢良太郎君、1度君をちゃんと診察させてもらいたい。｣
｢いんや、気にしなくていいよ〜。どうせまたオカルトなんだから。｣
｢オカルトじゃない！スーパーカウンセリングだ！｣
三浦さんにグイグイ迫られて思わず後ずさると、尾崎さんに肩を抱かれる。なんだこれ。
｢はいはい。それよりも良太郎君。病院で渡した財布なんだけど…｣
｢え？｣
おそるおそるポケットを探ると自分のじゃない財布が入っていた。ウラタロス、お前もか。
｢ご、ごめんなさい。僕…｣
｢いいのいいの。男同志秘密、ね。｣
何を約束したのかさっぱりわからないけど、こっそり聞いていたAが白い目で見ていたのでとりあえず頷いておいた。
三浦さんが耳元でジャラジャラと数珠を鳴らしている音が煩わしくなってきた時、急に意識が遠のいた。
─────────────────────
｢やはり取り憑いていたな悪霊…！｣
それと同時に良太郎に取り付いたウラタロスがカバリと起き上がって尾崎さんを指さした。
｢違います…僕はこの人に取り憑いていた悪霊にコントロールされて…！｣
まじ？尾崎さん悪霊に取り憑かれてたから女たらしクソ野郎だったの？
私知らなかった。
まるで恐れているものを見ているかのように振る舞う良太郎(青いの)に三浦さんはすっかり信じ込み、数珠やら札やらを投げつけた。
それから2人が乱闘し始めた頃、どう制裁を加えてやろうかと悩むAの元へ気配もなく近づくと
｢悪いけど、チェンジされても何度でも戻ってくるからね｣
と意地の悪い笑みを浮かべるとその唇をAの頬に押し付けた。
何をされたかわかってない様子のAにウインクをしてそのまま店を出て行った。
｢…やっぱ磯臭い。｣
風呂入れよ。ねえ。
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わー(プロフ) - 了解です！ありがとうございます！ (2018年12月27日 22時) (
レス) id: 8cf7868275 (このIDを非表示/違反報告)
フォンフォン(プロフ) - わーさん» もしモモタロスオチの小説をお求めでしたら、リンク先の短編小説の方に置いてありますのでそちらをご覧下さい。長くなりましたが、これからもよろしくお願いします！ (2018年12月27日 21時) (レス) id: 0273cd81dc (このIDを非表示/違反報告)
フォンフォン(プロフ) - わーさん» コメントありがとうございます！大変申し訳ございませんが、オチのリクエストは受け付けていません。オチは未定とありますが、物語の流れ的にはオチはないです。誤解を招くような表現をしてすいません… (2018年12月27日 21時) (レス) id: 0273cd81dc (このIDを非表示/違反報告)
わー(プロフ) - オチはモモタロスでお願いします！ (2018年12月27日 19時) (レス) id: 8cf7868275 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フォンフォン | 作成日時：2018年8月19日 21時
