｢僕に釣られてみる？｣ 2話 ページ15
その手を引っ張られて思わず空いてる手をベッドにつく。
そうすると良太郎に覆いかぶさっているみたいで、慌てて離れようとすると背中に良太郎の手が回って離れられない。
耳に良太郎の吐息が当たって皮膚が粟立つ。
それを知ってか、良太郎は耳元で囁いた。
｢…お見舞いに来てくれたお礼に…僕が温めてあげようか…？｣
二人っきりでね。
そう言われて私の中で何かがキレた。
ひっつく良太郎を引き剥がして、少し見開いた目の前に3本の指をたてた。
｢1つ！ナルシは生理的に無理！｣
｢2つ！何その横から風速70kmの風に当たってる ような髪！ヤバいよ！｣
｢3つ！そもそも嘘臭いというか磯臭いよ！風呂
入れ!!｣
｢スリーアウト！チェンジ！｣
息継ぎなしで言うと言い切ると、尾崎さんから控えめな拍手を貰った。ありがとう。
｢体調悪そうだから果物とか持ってきたけど、元気そうだからス○ッカーズだけでいいよね！｣
果物を入れていた籠からス○ッカーズだけ取り出して机に叩きつけると、返事を聞かずに病室から出て行った。
帰って愛理さんと果物食べよう。
Aが出て行ったあとに尾崎が良太郎の顔を見ると薄ら笑いを浮かべていてギョッとした。
｢これは…釣りがいがありそうだね…｣
そういって眼鏡を押し上げる良太郎に尾崎は心の中でAに合掌した。
─────────────────────
帰る途中、公園でサッカーをしている少年達がなんとなく目に入った。
見てるとボールが飛んできて慌てて足でキャッチする。
謝りながら走ってくる少年にボールを渡そうとすると、木の中から触手が飛んできて、少年の体を木の中に引きずり込んだ。
悲鳴をあげる暇もなく、他の少年たちも引きずり込まれてしまった。
あまりの恐怖にへたり込んでしまうと、良太郎とハナさんが走ってきた。
｢Aちゃん！大丈夫！？｣
｢うう…ハナさん…良太郎ぉ…｣
情けなく抜けてしまった腰を2人に手伝ってもらって頑張って立ち上がらせた。
｢A！怪我はない？！｣
｢うん…良太郎、病院抜け出していいの？｣
｢あっそのっもう大丈夫なんだ！…多分…｣
｢多分…｣
多分て不安しかないじゃない。
ハナさんがいつの間にかかけていた電話を切ってこちらに向かってきた。
｢良太郎、イマジンの居場所がわかった。早く行こう。｣
｢うん。A、先に家に帰ってて。必ず帰るから。｣
声をかけるまもなく行ってしまった。
イマジンて…何？
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わー(プロフ) - 了解です！ありがとうございます！ (2018年12月27日 22時) (
レス) id: 8cf7868275 (このIDを非表示/違反報告)
フォンフォン(プロフ) - わーさん» もしモモタロスオチの小説をお求めでしたら、リンク先の短編小説の方に置いてありますのでそちらをご覧下さい。長くなりましたが、これからもよろしくお願いします！ (2018年12月27日 21時) (レス) id: 0273cd81dc (このIDを非表示/違反報告)
フォンフォン(プロフ) - わーさん» コメントありがとうございます！大変申し訳ございませんが、オチのリクエストは受け付けていません。オチは未定とありますが、物語の流れ的にはオチはないです。誤解を招くような表現をしてすいません… (2018年12月27日 21時) (レス) id: 0273cd81dc (このIDを非表示/違反報告)
わー(プロフ) - オチはモモタロスでお願いします！ (2018年12月27日 19時) (レス) id: 8cf7868275 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フォンフォン | 作成日時：2018年8月19日 21時
