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(nishijimaーside)
ドーム公演が終わってから、中々詩に会えない日々。
本当は頑張れば会える時間は作れたけど、仕事の合間をぬって俺は、ある準備を進めていた。
「このような形で包ませて頂いています」
西「ありがとうございます」
ここ数日で予約していたそれを受け取ってから。
俺は千晃の話を聞くために事務所へ向かった。
話が終わったら、やっと会えた詩と一緒に帰ろうと。
家に来てもらって、いよいよ‘あの計画’を実行しようとしていたのに。
千晃の話で、それどころではなくなって。
それよりも、AAAの今後を考えて、一瞬目の前が真っ暗になった。
厳しい事を言ったという自覚はあるけど、後悔はしてなくて。
涙を浮かべていた千晃に胸は痛んだけど、きっと何度戻っても、やっぱり俺は同じ事を言うと思う。
車を運転しながら、助手席の詩を覗き見ると。
その横顔は、いかにも考え事をしているもので。
ーー詩の意見も、尤もなんだよな
メンバーの誰もが、AAAの事、仕事の事を考えていた中で。
詩が1番に考えたのは、子どもの気持ちだった。
もし、千晃がAAAを続けたまま子どもも産むのだとしたら、恐らく1番寂しい思いをするのはその子どもで。
だけど、その当たり前であろう事実を1番に気にかけたのは。
詩も昔、似たような経験をしたからなんだろう。
ーー何で、うちはこう次から次へと来るかな…
現実逃避に、そんな事を考え始める。
平和な時間は長くは続かなくて、この11年間トラブルばかりだった。
グループってこういうものなのかもしれないけど、ここまで色々とあれば、逆に運命めいたものを感じてしまう。
ーー本当俺って、そういう意味でもタイミング悪いよな…
信号待ちで停車した時。
詩にバレないように、前を向いたまま自身のポケットに手を入れる。
四角い箱に入っているそれが、詩の指のサイズにピッタリである事はちゃんと調査済みで。
渡す時の色んなシチュエーションも考えたけど。
ここは敢えて、自分の家で。
それから事務所や実家への報告、世間への根回しも。
なんて、後のことまで細かく考えていたのに。
ーー取り敢えず、これの出番はまだ当分お預けって事だな
信号が変わると同時に。
名残惜しく、ポケットから手を出した。
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海(プロフ) - ももたろうちゃんさん» ありがとうございます！凄く嬉しいです(^^)マイペースですがこれからも頑張ります！これからもよろしくお願い致します。 (2020年3月8日 17時) (
レス) id: 37dc25736a (このIDを非表示/違反報告)
ももたろうちゃん - この小説大好きです！更新頑張ってください。応援してます（*^_^*） (2020年3月8日 14時) (レス) id: 37be2dc889 (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - Takatakaさん» ありがとうございます！かなり長い話になってしまっているので、そう言ってくださると嬉しいです。完結までもう少しかかりますが、丁寧に書いていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 (2020年3月7日 9時) (レス) id: 37dc25736a (このIDを非表示/違反報告)
Takataka(プロフ) - まだまだ続けくのは嬉しいです、更新楽しみにしてます (2020年3月6日 14時) (レス) id: 46a14b564f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海 | 作成日時：2020年3月5日 20時
