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(youーside)
那「凄いね…たった数分に沢山の思いが込められてる」
「「「…………」」」
那「……っ、ご…ご、ごめん、なさい…!」
ハッと我に帰ったように顔を真っ赤にさせる那美ちゃん。
その姿に、現場にも笑いが生まれて。
「ふふ、そう言ってもらえるのは嬉しいな」
楽曲を作曲家の人に作ってもらって、そこに歌詞をつけて。
レコーディングにも、編集にも、それこそ今のMV撮影にも。
たった数分の為。
たった1曲を作るのに、沢山の労力が必要とされる。
「那美ちゃん、Dollの編集終わったらチェックしてもらっても良いかな?」
那「わ、私が?」
「うん。一緒に完成させてほしいんだ」
そう言えば、暫く目を泳がせていた那美ちゃんは小さく頷いてくれたのだった。
「それじゃ、もうひと頑張りですかね」
ス「撮影再開します!」
ヘアセットをもう一度整えてもらって、また撮影が始まった。
.
「工藤さん」
莉「どうも、松川さん」
撮影中、那美のマネージャーが莉子に声をかける。
「今回は貴重な経験をさせて頂いてありがとうございます」
莉「いえ、こちらこそ感謝しています」
「緊張してたんですよ、あいつ。綾瀬ちゃんの本業に片足を踏み入れても大丈夫なのかって」
莉「あはは、でも綾瀬さんは「那美ちゃんじゃないとダメなんです」って断言してましたよ」
「はは……それにしても、噂に聞いた事はありましたけど、確かに綾瀬ちゃんの音楽に対する情熱は凄いですね」
莉「ええ」
「AAAの方も益々活躍してるし、これからも楽しみですね」
莉「…ええ……本当に、」
そんな会話が為されていた事も。
莉子さんがそっと目を伏せた事も。
撮影に集中していた私は知る由もなかった。
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海(プロフ) - ももたろうちゃんさん» ありがとうございます!凄く嬉しいです(^^)マイペースですがこれからも頑張ります!これからもよろしくお願い致します。 (2020年3月8日 17時) (レス) id: 37dc25736a (このIDを非表示/違反報告)
ももたろうちゃん - この小説大好きです!更新頑張ってください。応援してます(*^_^*) (2020年3月8日 14時) (レス) id: 37be2dc889 (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - Takatakaさん» ありがとうございます!かなり長い話になってしまっているので、そう言ってくださると嬉しいです。完結までもう少しかかりますが、丁寧に書いていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 (2020年3月7日 9時) (レス) id: 37dc25736a (このIDを非表示/違反報告)
Takataka(プロフ) - まだまだ続けくのは嬉しいです、更新楽しみにしてます (2020年3月6日 14時) (レス) id: 46a14b564f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海 | 作成日時:2020年3月5日 20時