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(youーside)


「「「大きな愛で夢を繋ごう」」」



LOVEは私達だけでなく、ファンの皆も一緒に。



歌って、と促せば。


聞こえてくる歌声を逃したくはなくて。



イヤモニを外して、目を閉じた。



「「「君と僕で愛を繋ごう」」」



数万人いるだけあって、優しい歌声が沢山響き渡っている。





ここにいる人達が、いつからどうしてAAAを好きになってくれたのかは分からない。



ルックスから好きになってくれた人もいるかもしれない。



誰かのソロ活動を見て興味を持ってくれたのかもしれない。



パフォーマンスを気に入ってくれた人もいるかもしれない。





でも、みんな。


AAAの歌を好きになってくれたとしたら、嬉しいと思う。





ーー音楽の力って、本当に偉大だと思うから









西「ここまで歩いてきた 足跡振り返り眺めていた どれも覚えているよ」



歌は言葉に、気持ちに、力に、勇気に。



時と場合によって形を変えるもので、時には逃げ出したくなるものでもある。



末「あとどれ程のクヤシサ噛み締めたどり着けるだろう?」


與「あとどれ程のヨワサと向かい合い儚さ知ればいい?」



表現法は無限大。


誰にでもできるけど、誰も正解に辿りつく事はない。



浦末日貴宇「笑って泣いても無くして見つけた」



だから、誰かが好きになる音楽は本当に千差万別で。



西日與貴伊「それぞれの旅路交わり生きてる 同じ瞬間(トキ)をカケル仲間(トモ)がいる」


西貴「きっと僕らは光放ち 互い照らすよ」




こうして出会えた私達は今、同じ音楽を共有している。



それがどれほど幸せな事なのか、私は痛いほど知ってるから。









.









浦「今日はどうも!!」


「「「ありがとうございました!!!」」」





幸せな時間の最後。



惜しむように客席を振り返って、もう一度頭を下げて。



舞台袖にはけるとき。





――――――詩、



「…っ」


西「詩?」



立ち止まった私を、にっしーが心配そうに覗き込む。



「あ、ごめん。何でもない」


西「気持ちは分かるけど、暫しの別れだから」


「…うん」



にっしーに笑顔で頷いて。



スタッフからタオルを受け取って、並んで歩き始めた。








『詩、お前天才だよ!』



ーー全部、繋がってるよ


ーーねえ、兄さん





そう心中で言えば、何処からか暖かい風が頰を撫でた。

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(プロフ) - ももたろうちゃんさん» ありがとうございます!凄く嬉しいです(^^)マイペースですがこれからも頑張ります!これからもよろしくお願い致します。 (2020年3月8日 17時) (レス) id: 37dc25736a (このIDを非表示/違反報告)
ももたろうちゃん - この小説大好きです!更新頑張ってください。応援してます(*^_^*) (2020年3月8日 14時) (レス) id: 37be2dc889 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - Takatakaさん» ありがとうございます!かなり長い話になってしまっているので、そう言ってくださると嬉しいです。完結までもう少しかかりますが、丁寧に書いていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 (2020年3月7日 9時) (レス) id: 37dc25736a (このIDを非表示/違反報告)
Takataka(プロフ) - まだまだ続けくのは嬉しいです、更新楽しみにしてます (2020年3月6日 14時) (レス) id: 46a14b564f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年3月5日 20時

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