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(urataーside)


少しの変更を加えつつ、順調に進んでいくリハーサル。



それが唐突に止まったのは、アンコールでトロッコに乗った時だった。




浦「え、どういう事」


宇「だから、曲の長さ変えたいの」



リリマリを終えたところで、宇野ちゃんがストップをかけて。



與「リリマリ?」


宇「うん。えっとね、リリマリを短くして…次をフルにしたい」


伊「Get チュー?」


宇「うん」



そこの部分は、事前に打ち合わせでも話し合った。



トロッコの移動ペースとライブ自体の時間の長さを考えて、どちらかは短縮版にしようとなったのだ。



そして、宇野ちゃんがメインで歌うGet チュー!の長さを短縮すると決めたのだけれど。





日「おい宇野、どんだけ歌いたいんだよー」


宇「そうじゃなくて!」



冗談交じりに揶揄う日高に、宇野ちゃんは少し笑みを浮かべる。



宇「2番は詩がリードボーカルで」


「…え?」



突然名前を挙げられた詩がキョトンと宇野ちゃんを見返す。




西「あ、昔の!」


宇「そう!」



宇野ちゃんの隣にいたにっしーが、良いじゃん!と目を輝かせた。





末「そういえば昔、詩が歌った事もあったな」



AAAが今の体制になって初めてのライブ。



当時メインボーカルだった詩が、宇野ちゃんのパートを半分引き継いで、歌っていた時期がある。





「…でもあれは、」



少し不安げに目を伏せた詩はその時、心無い言葉をファンから受けていて。



彼女自身、苦い経験でもあるのかもしれない。





浦「ちなみに今からその変更可能?」


ス「それは大丈夫ですけど」



一応スタッフに確認をしてから、宇野ちゃんに目を向ける。



浦「何で今回そうしたいって思ったの?」


宇「だって…」



数秒間客席を見回して、宇野ちゃんは微笑む。





宇「詩がコーラスに誇りを持ってるのは知ってるよ?でも、聴きたいって思ったんだ」


浦「うん」


宇「ドームに詩の歌声が響き渡るところ」



あの時の事は、きっと宇野ちゃんにとっても苦い思い出で。



だからこそ。





「…私も、歌いたい」



詩も、心を動かされたのかもしれない。








確信があった。



以前とは違う。


詩の努力は、皆が知ってる。



メンバーにスタッフは勿論、ファンの皆だって。

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(プロフ) - ももたろうちゃんさん» ありがとうございます!凄く嬉しいです(^^)マイペースですがこれからも頑張ります!これからもよろしくお願い致します。 (2020年3月8日 17時) (レス) id: 37dc25736a (このIDを非表示/違反報告)
ももたろうちゃん - この小説大好きです!更新頑張ってください。応援してます(*^_^*) (2020年3月8日 14時) (レス) id: 37be2dc889 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - Takatakaさん» ありがとうございます!かなり長い話になってしまっているので、そう言ってくださると嬉しいです。完結までもう少しかかりますが、丁寧に書いていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 (2020年3月7日 9時) (レス) id: 37dc25736a (このIDを非表示/違反報告)
Takataka(プロフ) - まだまだ続けくのは嬉しいです、更新楽しみにしてます (2020年3月6日 14時) (レス) id: 46a14b564f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年3月5日 20時

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