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(urata-side)


結局、酔い潰れて眠ってしまった日高を俺の家に連れて帰って。



浦「千晃、もういいから。タクシー呼ぶから家帰った方がいい」


伊「ダメ、私も泊まる」


浦「はい?」



何故か俺の家まで着いてきて、泊まるとまで発言した千晃に、目を丸くする。



伊「だから、私も泊まる」


浦「いや、ここ俺んちだからね?色々とまずくない?」


伊「それに関してはごめん。でも、」



ソファで酔いつぶれている日高に目をやって、千晃は眉尻を下げた。



伊「起きたらすぐに、どうしても言いたい事があるから。後じゃ、ダメだから」



普段千晃はあまり自分の意見を押し通すタイプじゃない。



それこそ、周りの意見をしっかり聞いて、その上で争わないように自分の意見を述べるほどで。



でも、そんな千晃も、ここぞという時には絶対に自分の意見を曲げない。



それは、どんなに誰かが説得しても、絶対に揺らがない。





今回は日高のため。



まもなくアメリカに出発してしまう九条先生。



間に合わなければ、もう2度と戻れないだろうから。





浦「分かった。良いよ」


伊「ありがとう」



ホッとしたように笑う千晃は、また日高に視線を落とした。






日「……桜子、」



寝言でポツリと、その名前を呼んだ日高は頬に一筋の涙を流していた。









その後、俺達も一旦眠りについて。



朝になって、昼になっても日高は眠ったままだった。



きっとここ数日、ろくに眠れてなかったんだろう。


不自然にできた隈がそれを物語っていて。



だけどあまりゆっくりしてる時間もないから、起こすか起こすまいか千晃と悩んでいると。





夕方になって漸く、日高は目を開けた。



日「あれ……ここ、」


浦「俺の家。日高、酔いつぶれたから」


日「あー、ごめん」


伊「だっちゃん起きたー?」


日「千晃もいんの?」


浦「心配だったんだって」



一言だけ告げると、日高は罰が悪そうに目を細める。



日「ごめんな、心配かけて」


伊「ううん」



軽く首を横に振った千晃は、柔らかい眼差しでまっすぐに日高を見つめていた。

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(プロフ) - ハナリーンさん» ありがとうございます!黄色さんは勿論、九条先生も格好いい女性を目指してたので、嬉しいです。キュンキュンして頂けたのなら本当に幸いです!閲覧してくださり、ありがとうございました!! (2018年11月26日 19時) (レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)
ハナリーン(プロフ) - 九条先生もだっちゃんもすっごくかっこよかったです。キュンキュンしました! (2018年11月23日 1時) (レス) id: 33cb9575e2 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - みどりまんさん» ありがとうございます!私の書く日高くんや終わり方を気に入って頂けて…嬉しいです!みつみさの電話は私もお気に入りなんです(笑)電話相手は誰にするか悩んだんですが、私の推しに出てもらいました(笑)ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました!! (2018年8月25日 19時) (レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)
みどりまん(プロフ) - 完結お疲れ様です!!一途な日高君、本当に読んでいて涙が出るくらい好きでした!終わり方が本当に素敵で素敵で、仕方ないです!!個人的には、最後のみつみさの電話の宇野ちゃんの一言がたまらなく好きです笑お疲れさまでした! (2018年8月25日 11時) (レス) id: 62c1352e89 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - オーバーさん» ありがとうございます!私も一夜あけて、絶賛dramaロスです(笑)まだ詳細は決まってなく時期も未定ですが、いつか短編集でこっそり番外編を書けたらと思ってますので、ご縁があればそこでもお会いできたらなと思います。執筆中も激励を下さり、ありがとうございました! (2018年8月25日 10時) (レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年6月28日 19時

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