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(hidaka-side)
AAAでの仕事が終わって、楽屋で騒がしいメンバーを尻目に、俺はいそいそと荷物を纏めていた。
日「お疲れ」
浦「お疲れ」
與「何や、えらい早いな」
浦「デートかこのやろー」
日「ちげーよ。フリーライブ」
俺がそう言うと、皆が納得したように頷く。
伊「頑張ってね」
日「ありがと」
部屋を出ようと皆に背を向けたその時。
ミ「日高さん!」
ノックと共に扉が開いて、ミリアちゃんが顔を覗かせた。
宇「え、ミリアちゃん?」
ミ「どうも」
ニコッと笑ったミリアちゃんは俺に目を向ける。
ミ「日高さん、今日も行きますよね?」
日「うん、?」
ミ「私も歌いたい気分なんです。一緒に行きましょっ」
その笑顔に、少しだけ俺の顔も綻ぶ。
日「ん。今出る」
末「悪ぃけど、ミリア…ちゃん?先行っといて」
ミ「え?」
近寄ってきたミリアちゃんと俺との間に割り込むように秀太が立てば、キョトンとする彼女に続ける。
末「ちょっと日高に話あるから」
ミ「じゃあ待ってますよ」
末「良いから。AAAの打ち合わせだから」
強い口調で言いきる秀太に、少したじろぐミリアちゃん。
どうしたものかと口を開きかけると。
西「ごめんな。すぐ追い付かせるから、先に出ててくれる?」
優しい口調で西島が語りかければ、ゆっくりと頷いて出ていく。
その姿を見送って秀太に目を向けると、その眉はひそめられていて。
末「お前、何流されてんの」
日「別に流されてなんて、」
西「2人でライブ会場行くの、初めてって感じじゃないよな?」
西島にも問われて、小さく頷くと2人は大きく溜め息を吐いた。
末「これ、九条先生は知ってんのか」
日「いや、でも」
前に桜子と一緒にいるところをミリアちゃんに見られてるけど、特に何もなかった。
それを伝えると、男子メンバーの表情が曇る。
西「それ、ヤバくない?」
與「だって、あんな感じの子やったら…」
宇「ねえ、話が見えないんだけど」
詩「桜子先生が、どうかしたの?」
宇野も詩も、そして千晃も不安げに俺達を見ていて。
浦「ごめん3人とも。ちょっと一緒に外、出ようか」
直也くんが女子達を連れ出してくれた。
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海(プロフ) - ハナリーンさん» ありがとうございます!黄色さんは勿論、九条先生も格好いい女性を目指してたので、嬉しいです。キュンキュンして頂けたのなら本当に幸いです!閲覧してくださり、ありがとうございました!! (2018年11月26日 19時) (レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)
ハナリーン(プロフ) - 九条先生もだっちゃんもすっごくかっこよかったです。キュンキュンしました! (2018年11月23日 1時) (レス) id: 33cb9575e2 (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - みどりまんさん» ありがとうございます!私の書く日高くんや終わり方を気に入って頂けて…嬉しいです!みつみさの電話は私もお気に入りなんです(笑)電話相手は誰にするか悩んだんですが、私の推しに出てもらいました(笑)ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました!! (2018年8月25日 19時) (レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)
みどりまん(プロフ) - 完結お疲れ様です!!一途な日高君、本当に読んでいて涙が出るくらい好きでした!終わり方が本当に素敵で素敵で、仕方ないです!!個人的には、最後のみつみさの電話の宇野ちゃんの一言がたまらなく好きです笑お疲れさまでした! (2018年8月25日 11時) (レス) id: 62c1352e89 (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - オーバーさん» ありがとうございます!私も一夜あけて、絶賛dramaロスです(笑)まだ詳細は決まってなく時期も未定ですが、いつか短編集でこっそり番外編を書けたらと思ってますので、ご縁があればそこでもお会いできたらなと思います。執筆中も激励を下さり、ありがとうございました! (2018年8月25日 10時) (レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海 | 作成日時:2018年6月28日 19時