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(you-side)


日高くんは一瞬だけ声の方に目を向けたけど、まるで聴こえなかったかのように自分の世界に戻って。



だけど冷やかしは止まらない。



西「何だよコレ…」


詩「っ…」


末「……」



怒りの表情を浮かべる西島くん。



僅かに眉を寄せる詩さん。



無表情で、強く拳を握りしめる末吉くん。



普段同じグループである彼等は勿論、実際に目の当たりにしてしまうと、私にとっても衝撃的な事だった。



まるで、手足の先から冷えていくような気分。



ギスギスとした冷たい空間で、日高くんの出番は終わる。



ステージから降りた途端に西島くんが動いた。



末「落ち着け西島」


西「何でだよ。真剣に頑張ってる奴をあんな色眼鏡で見やがって、」


詩「駄目だよにっしー」



詩さんが西島くんの腕を掴む。



詩「ここで行ったら、だっちゃんの覚悟に泥を塗る事になる」


「……」



詩さんの言葉に渋々と引く西島くん。



だけどそれ以上に、今の言葉は私の心に突き刺さった。





来ない方が良かったのかもしれない。



日高くんにとって、この場は挑戦。偏見との戦いだ。



……私が来る事自体が彼の邪魔になってしまうのかもしれない。





でも。



日「何でいんの」


末「ひ、だか…」



いつの間にか近くに来て、苦笑していた日高くんを見て思う。




「……日高くん、話があるの」



彼をこのまま、1人にしてはいけないと。









末「じゃー、俺らは先に帰るわ」


日「は?」


西「俺も詩送ってくし」


詩「1人で帰れるよ」


西「駄目、行くぞ」


末「俺も行くわ。2人きりにしたら西島が何やらかすか分からんし」


西「何もしねーよ!」



長年の付き合いだからなのか。



私が入る隙間なんて一切ない会話のテンポ。



そしてあっという間に去っていった3人の背中を見送って。





日「送ってくから、帰りがてら話そう。それで良い?」


「ええ…」



私達もライブハウスを後にしたのだった。

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(プロフ) - ハナリーンさん» ありがとうございます!黄色さんは勿論、九条先生も格好いい女性を目指してたので、嬉しいです。キュンキュンして頂けたのなら本当に幸いです!閲覧してくださり、ありがとうございました!! (2018年11月26日 19時) (レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)
ハナリーン(プロフ) - 九条先生もだっちゃんもすっごくかっこよかったです。キュンキュンしました! (2018年11月23日 1時) (レス) id: 33cb9575e2 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - みどりまんさん» ありがとうございます!私の書く日高くんや終わり方を気に入って頂けて…嬉しいです!みつみさの電話は私もお気に入りなんです(笑)電話相手は誰にするか悩んだんですが、私の推しに出てもらいました(笑)ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました!! (2018年8月25日 19時) (レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)
みどりまん(プロフ) - 完結お疲れ様です!!一途な日高君、本当に読んでいて涙が出るくらい好きでした!終わり方が本当に素敵で素敵で、仕方ないです!!個人的には、最後のみつみさの電話の宇野ちゃんの一言がたまらなく好きです笑お疲れさまでした! (2018年8月25日 11時) (レス) id: 62c1352e89 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - オーバーさん» ありがとうございます!私も一夜あけて、絶賛dramaロスです(笑)まだ詳細は決まってなく時期も未定ですが、いつか短編集でこっそり番外編を書けたらと思ってますので、ご縁があればそこでもお会いできたらなと思います。執筆中も激励を下さり、ありがとうございました! (2018年8月25日 10時) (レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年6月28日 19時

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