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(youーside)
だっちゃんと隆弘と話をしてから数日後。
久しぶりに友香里から連絡を受けて、私の家で2人で女子会をすることになった。
友「元気？今度ドームツアーやるんだよね」
「うん、元気でやってるよ」
ここ数年、中々会う機会を持てなかったから。
久々な分、話に花が咲く。
友「それにしても、あの千晃がお母さんねー」
「男の子だって」
友「本当は呼びたかったんだけど、流石に今はね」
男の子を出産したばかりの千晃からは、写真が送られてきた。
これまであまり親交のなかったらしい2人だけど、千晃がAAAを卒業してから1度ご飯に行っていたみたいで。
友「でも、伝言は預かってきてるんだよね」
「伝言？」
友「ま、それは後にして。…聞いたよ、にっしーから」
不意に真面目なトーンで、私の現状を突きつけられた。
友「何でメンバーに知られたくないの？ずっと一緒に頑張ってきた仲間でしょ？詩らしくない」
ーーそういえば、友香里はこういう人だったな
遠慮することなく、まっすぐに私にぶつかってくる友香里は、昔から少しも変わらなくて。
「…私はね、ずっとAAAでいたいんだよ」
友「現実問題、もう歌えないんでしょ？AAAでいるにしろ、いれないにしろ、話すべきなんじゃないの？」
「知られたらもう…AAAじゃいられなくなる」
友「何で？そんな卑屈になるなんて詩らしくないよ」
「さっきから、らしくないらしくないって…！分かんないよ。私らしさって何？私は私だよ」
友「じゃあ逆に聞くけど！」
痺れを切らしたように、友香里の口調が強くなる。
友「詩が歌えなくなるからって。そんな事でAAAを辞めさせるような、そんな酷いメンバーなの！？詩のメンバーはそんなに冷たい人なわけ！？」
「っ」
友香里の言い分は私にとっては衝撃的で。
だけど。
ーー確かに私の理屈だと、そういうことになってしまう
その事実に、言葉が出なかった。
友「…今日詩を誘ったのは、にっしーに頼まれたからだよ」
「！」
黙り込んだ私に友香里は自嘲気味に笑う。
友「話聞いてやって、って。元メンのあたしにしか頼めないって」
ーー現メンバーの自分には、きっと詩は心を閉ざしてしまう
彼がそう言ったのだと知って。
私は自分が、どれほど周りを見れていなかったのか思い知った。
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海(プロフ) - なみだあめ*さん» コメントありがとうございます！ある意味で期待を裏切る選択だったかもしれないですね（笑）続編も楽しんで頂けるように頑張りますので、お付き合い頂ければ嬉しいです！ (2020年12月5日 10時) (
レス) id: 37dc25736a (このIDを非表示/違反報告)
なみだあめ*(プロフ) - 意外な感じ…ほんとこのお話大好きです…！ (2020年12月3日 19時) (レス) id: a81ec2f152 (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - 心さん» 感想ありがとうございます！私も書きながら、胸がぎゅんとなる事があります（笑）ここから夢主達がどう歩んでいくのか、見守っていただけたら嬉しいです！ (2020年10月13日 20時) (レス) id: 37dc25736a (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - miyuさん» はじめまして！かなり長かったと思うのですが、ありがとうございます！お疲れ様です（笑）卒業編では誰がどう考えてるのか、凄く悩みつつ書いていたので、そう言って頂けて嬉しいです。マイペース更新となりますが、これからもよろしくお願い致します(^^) (2020年9月26日 18時) (レス) id: 37dc25736a (このIDを非表示/違反報告)
miyu - はじめまして！このお話1章から3日かけて読みました（笑）千晃ちゃんの卒業の所では泣きそうになりました（笑）AAAの絆はずっと繋がっていると思います。AAAとaオタさんとの絆もちゃんとあるんだと感じました。次の更新楽しみにしています！頑張ってください！ (2020年9月25日 20時) (レス) id: 522229740f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海 | 作成日時：2020年8月4日 13時
