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(unoーside)
ソロの打ち合わせが順調に進んで。
夕方にはすべての仕事が終わって帰れることになったけど、その日はまだ、誰もいない家には帰りたくなくて。
ーー誰か、空いてないかな
晩ご飯を誰かと一緒にできないか、と事務所内を歩きながらスマホ内の連絡一覧を見ていると。
日「前方不注意」
ポスッと頭に軽い衝撃を感じて。
日「ぶつかりますよ、宇野さん」
宇「人の頭を資料で叩かないでくださーい」
呆れ顔をした日高くんが立っていた。
宇「仕事中？」
日「あらかた終わって帰るとこ」
宇「じゃあご飯行こ」
日「俺に奢らせる気か」
一瞬顔をしかめた彼は。
日「……焼肉の気分だな。行くか」
宇「…ん」
私の顔を数秒見つめると、着いてこいと言わんばかりに踵を返した。
.
完全個室の、きっと良いお店に連れてきてくれて。
無言で焼いては食べ、頼んだお酒も飲んでいく。
私が何も言わなければ、日高くんも食べることに徹していて。
私の頭の中は、一つのことで埋め尽くされていた。
日「詩の事、考えてたろ」
静寂が消えたのは、そろそろ食べ終わる頃。
日「顔に出てる」
苦笑しつつ、日高くんが頬杖をつく。
日「これで良いのかって。自分にもっと出来ることはないのかって、自問自答してるんでしょ」
ーーお見通し、だなぁ
私が何を考えてるのか、ただでさえ頭の良い彼にはバレバレで。
日「こう言うのもなんだけど、詩は大丈夫だよ」
ーーいつだって、そう
日「確かに心配な面も多いけど、1度こうと覚悟決めたときの詩の強さは、誰よりも宇野が知ってるんじゃないの」
日高くんの言葉はいつも正論で。
ーーいつだって、私を傷付けたことはない
諭すように。
だけど、私を最大限に気遣ってくれる。
宇「分かってる、よ」
私だって、もう子どもじゃない。
何年も、ずっと見てきた。
宇「詩がちゃんと自分で乗り越えようとしてることも、今できる最善を尽くそうと頑張ってることも、分かってる」
私だって、知ってる。
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海(プロフ) - なみだあめ*さん» コメントありがとうございます！ある意味で期待を裏切る選択だったかもしれないですね（笑）続編も楽しんで頂けるように頑張りますので、お付き合い頂ければ嬉しいです！ (2020年12月5日 10時) (
レス) id: 37dc25736a (このIDを非表示/違反報告)
なみだあめ*(プロフ) - 意外な感じ…ほんとこのお話大好きです…！ (2020年12月3日 19時) (レス) id: a81ec2f152 (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - 心さん» 感想ありがとうございます！私も書きながら、胸がぎゅんとなる事があります（笑）ここから夢主達がどう歩んでいくのか、見守っていただけたら嬉しいです！ (2020年10月13日 20時) (レス) id: 37dc25736a (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - miyuさん» はじめまして！かなり長かったと思うのですが、ありがとうございます！お疲れ様です（笑）卒業編では誰がどう考えてるのか、凄く悩みつつ書いていたので、そう言って頂けて嬉しいです。マイペース更新となりますが、これからもよろしくお願い致します(^^) (2020年9月26日 18時) (レス) id: 37dc25736a (このIDを非表示/違反報告)
miyu - はじめまして！このお話1章から3日かけて読みました（笑）千晃ちゃんの卒業の所では泣きそうになりました（笑）AAAの絆はずっと繋がっていると思います。AAAとaオタさんとの絆もちゃんとあるんだと感じました。次の更新楽しみにしています！頑張ってください！ (2020年9月25日 20時) (レス) id: 522229740f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海 | 作成日時：2020年8月4日 13時
