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(youーside)
喉への負担が大きく、このままでは声が出なくなること。
治療すれば日常生活に問題はないだろうけど、歌を仕事として生きるのは難しくなること。
このまま治療をせず、声そのものを失うか。
今すぐ歌手活動を辞めて、治療に専念するか。
分かっているのは、どちらを選んでも私に歌う道は残されていないのだということ。
纏まりがなかったかもしれない。
それでも私の話を聞いたにっしーは、少し痛いくらい強く私を抱き締めて。
西「早く気付いてやらなくてごめんな。めちゃくちゃ悩んだよな。話してくれてありがとう」
その言葉にまた、涙が溢れた。
「いやだ…」
西「うん」
「私、何を失ったとしても…これだけは嫌だ」
西「うん」
「歌だけはダメなの…！」
西「うん」
「私…AAAでいたい…っ！」
何度も相槌を打って。
私の言葉を肯定してくれる隆弘は、私を抱き締めたまま。
西「考えよう。一緒に、考えよう」
そう言ってくれた。
それから隆弘の車で私の家へ向かう道中。
隆弘に話す事で、少しだけ楽になれた私は、幾分か冷静になった頭で考えていた。
ーーすぐに活動を辞めて、治療に専念なんて考えられない
ーーでも、このままじゃ…
今の私はまるで、余命宣告を受けた後に延命治療を行うか否か決断を迫られているような感覚で。
ーー私にとって、歌は人生に欠かせないもの
ーー青春……人生そのものだ
それを諦める決意が、すぐに出来るはずもなかった。
ーー諦めたくない
ーーだけど、どうすれば良いの？
ーー諦めるしかない？
ーーだけど、私から歌をとったら何が残るの？
考えてもやっぱり、何も出てこなくて。
いつしか私は、助手席で眠りに落ちていた。
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海(プロフ) - もえさん» 初めまして、コメントありがとうございます！またまた不穏な展開になって参りましたが、マイペースに更新していきますので、見守って頂けると嬉しいです。これからもよろしくお願い致します！ (2020年7月20日 22時) (
レス) id: 37dc25736a (このIDを非表示/違反報告)
もえ - 初めまして、いきなりコメント失礼します。いつも楽しみに読ませてもらってます！主人公がこれからどうなるのか凄く気になります。これからも更新楽しみに待ってます！！ (2020年7月19日 16時) (レス) id: 3ff6af9b82 (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - Okymtyu1さん» ありがとうございます！マイペース更新ですが、出来る限り丁寧に書いていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします！ (2020年5月24日 15時) (レス) id: 37dc25736a (このIDを非表示/違反報告)
Okymtyu1 - この小説ほんとにおもしろいです！これからも頑張ってください！！ (2020年5月23日 19時) (レス) id: 5c489e2e72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海 | 作成日時：2020年5月18日 22時
