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(youーside)
「ずっと、この気持ちは持っちゃいけないものだって…分かってました」
私はちあちゃんの代わり。
秀太くんの心の傷が癒えるまで。
それまでの、ただの痛み止めでしかなくて。
「だけど、秀太くんはただの代わりでしかない私にも優しくて…ダメだって分かってるのに、どんどん惹かれていって」
私がしんどい時に、気付いてくれた。
私のやりたい事を、凄いって言ってくれた。
いつだって私を見てくれた秀太くんを、好きにならないなんて無理だった。
「私が、……私を求めてほしいっ…て思ってしまった……」
秀太くんは私と友達になりたいと言ってくれたのに。
城間さんの事だってあるのに。
そう願ってしまった事。
それが私の罪。
「…だから、勝手だけどお願いです」
これで最後。
最初で最後の、私の望み。
「私を、振ってください」
そうしたらきっと、ちゃんと諦められるから。
私も前を見て、忘れてみせるから。
城間さんのことを前向きに考えて、大阪に行くことも考えて。
たとえ何年経ったとしても、いつか。
私は秀太くんの友達だと、堂々と胸を張って言えるように。
「そしたら、私はちゃんと秀太くんとさよならができるから」
末「…さよなら？」
「はい。…私、大阪に行くんです」
だから、ここでちゃんと終わらせよう。
こぼれそうになる涙を必死に堪えて。
努めていつも通りの笑みを浮かべる。
ーー大好き、
末「本当に、ひまりちゃんはそれで良いの？」
「はい。迷惑かけて申し訳ないですけど、私を振ってください」
ーー…嫌だ、
「今日は、ちゃんとお別れをしないとって。そう思ってたんです」
ーー本当は、嫌だ
「私は…秀太くんが大好きでした」
ーー本心で、それを望んだわけじゃない
自分で言って、胸が張り裂けそうで。
だけど、それがきっと最善だから。
笑顔でまっすぐに秀太くんを見つめる私の左手を。
末「…俺は嫌だ」
秀太くんが上から大きな手で覆ったとき。
「…！」
大きく見開いた私の目から、一筋の涙が流れた。
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海(プロフ) - ひろさん» ありがとうございます！私自身マイペースなもので、そう言って頂けると有難いです！これからもよろしくお願い致します^_^ (2020年5月26日 20時) (
レス) id: 37dc25736a (このIDを非表示/違反報告)
ひろ - とても好きです！ゆっくりでも構わないので、更新楽しみにしてます。 (2020年5月26日 17時) (レス) id: 59db8a3c3c (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます！少し特殊な設定ですが、これからもお付き合い頂ければ嬉しいです(*^_^*) (2020年5月14日 15時) (レス) id: 37dc25736a (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - すごく素敵な作品ですね！ (2020年5月12日 15時) (レス) id: fada27738b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海 | 作成日時：2020年3月17日 22時
