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(sueyoshiーside)
末「ありがとう、ひまりちゃん」
「私は特に何もしてませんよ」
そう言うけど、俺自身ひまりちゃんがいなかったら、こんなにも早く前向きになる事は出来なかった。
純粋に、ただ誰かの幸せを願う事。
それが当たり前のように出来てしまうひまりちゃんのようにと、そう思えたから。
末「感謝もしてるし、謝罪もしたいんだ」
だからこそ謝りたかった。
末「俺はひまりちゃんを千晃と重ねて見てるとこがあったから」
どこか雰囲気の似ている彼女を。
身勝手にも代わりにして、心の隙間を埋めていた。
彼女の優しさにつけこんでいた。
「それは私が言い出した事です。秀太くんが悪いんじゃありません」
末「乗ったのは俺だ。…本当にごめん」
「やめて下さい…頭を上げて下さい…っ」
末「こうしないと次に進めない」
謝罪一つで許される事じゃない。
でも、俺は。
末「俺は……改めて君と友達になりたいから」
ひまりちゃんが千晃とは別の人間だという事も本当は分かっていた。
末「本当に調子良いよな。これはひまりちゃんが決める事だし、少しでも不快に思ったなら、もうプライベートでは会わないようにする」
「っ…」
末「でも、もし許してくれるのなら……俺とちゃんとした友達になってほしい」
この曖昧な関係に、ちゃんと名前をつけたい。
それは俺にとって、ひまりちゃんが大切な人だから。
これからも仲良くしたいと、願ってるから。
「…私は、秀太くんにとって……どんな存在ですか？」
そう問いかける声は、今までに聞いたことがないくらい細くて。
ーーどんな答えを望んでるんだろう
それは分からないけど。
末「妹みたいだなって思ってる。だけど実際は俺の方が何度も救われてきたから、俺もそれに返せるような人間に…友達になりたいって思ってる」
ーーもう、誤魔化しも嘘もなしだ
今の俺の正直な気持ちを伝えた。
「そうですか…」
窓の外を見つめていたひまりちゃんは、徐に俺の方に顔を向ける。
「…私も…秀太くんと、友達になりたいです」
丁度その時、逆光でひまりちゃんの顔はよく見えなくて。
口元に浮かべられた笑みしか見えなかった俺は。
末「ありがとう、これからよろしく」
「はい、よろしくお願いします」
それが泣きそうな笑顔だった事に、気付けなかった。
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海(プロフ) - ひろさん» ありがとうございます！私自身マイペースなもので、そう言って頂けると有難いです！これからもよろしくお願い致します^_^ (2020年5月26日 20時) (
レス) id: 37dc25736a (このIDを非表示/違反報告)
ひろ - とても好きです！ゆっくりでも構わないので、更新楽しみにしてます。 (2020年5月26日 17時) (レス) id: 59db8a3c3c (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます！少し特殊な設定ですが、これからもお付き合い頂ければ嬉しいです(*^_^*) (2020年5月14日 15時) (レス) id: 37dc25736a (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - すごく素敵な作品ですね！ (2020年5月12日 15時) (レス) id: fada27738b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海 | 作成日時：2020年3月17日 22時
