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(youーside)
始まりは約1年前、偶然が重なったある日。
残業で夜遅くなった私は晩ご飯を駅前の店で済ませて、帰路に着こうとしていたところだった。
「ね、ご飯行かない？」
突然に肩を掴まれて、ビクリと肩を震わせる。
「え、と…どちら様ですか？」
「誰だと思う？」
見知らぬ男性がナンパ目的で声をかけてきたのだろうという事はすぐに気がついて。
「すみません、もう帰るので」
「えー、ちょっとだけ。ね、良いでしょ？」
しつこいその態度にどうしようかと視線を彷徨わせた時。
末「俺の彼女になんか用？」
私を背に庇うように前に立ってくれたのは、よく知っている背中で。
彼氏持ちか、と早々に去っていった男性を見送って。
「秀太く……末吉さん！？」
AAAメンバーの末吉秀太さんに、目を見開いた。
末「君は……だれ？」
「あ、高遠ひまりです。何度か取材でお世話になってます」
私の職業は雑誌編集者。
AAAの皆さんにインタビューをする際に、末吉さんともお会いしていて。
末「んー…えー、」
「先程は助けて頂きありがとうございました」
思い出せないんだろうな、と一先ずはお礼を言うと。
末「さっき…？」
何処か返事が朧げな彼。
上手く会話にならなくて、思わず顔を見つめると。
「末吉さん…お酒飲まれてます？」
暗がりで分かりづらかったけど、頬が赤く染まって、目の焦点も少し定まっていない気がする。
末「あー、ちょっと…」
「大丈夫ですか？ご自宅まで帰れます？」
かなり酔っている様子だったので、タクシーを呼ぼうかと勧めるけど。
末「やだ」
「やだって、」
タクシーも、そして駅に行くことも拒否されて。
「もう今日はお家で休まれた方が良いですよ」
末「帰りたくない」
目を伏せた末吉さんは、酔っている筈なのに凄く真剣な表情をしていて。
末「帰ったら……1人になったら、嫌でも頭に浮かぶ」
その悲しみが、理由も分からないけど伝わってきて。
「……分かりました。じゃあ行きましょう！」
末「何処に…？」
「ストレス発散にっ」
グループとして10周年を迎えて、益々多忙の人だから。
きっと色んな事があるんだろう。
その時はそれくらいに考えていた。
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海(プロフ) - ひろさん» ありがとうございます！私自身マイペースなもので、そう言って頂けると有難いです！これからもよろしくお願い致します^_^ (2020年5月26日 20時) (
レス) id: 37dc25736a (このIDを非表示/違反報告)
ひろ - とても好きです！ゆっくりでも構わないので、更新楽しみにしてます。 (2020年5月26日 17時) (レス) id: 59db8a3c3c (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます！少し特殊な設定ですが、これからもお付き合い頂ければ嬉しいです(*^_^*) (2020年5月14日 15時) (レス) id: 37dc25736a (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - すごく素敵な作品ですね！ (2020年5月12日 15時) (レス) id: fada27738b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海 | 作成日時：2020年3月17日 22時
