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(sueyoshiーside)
ドーム公演が始まる数日前。
予定していたソロの打ち合わせが早く終わり、手持ち無沙汰になった。
ーーひまりちゃん、今日はいるかな
突然行ったら迷惑かもしれない。
そう思ってメールしてみると、大丈夫だとの返事。
途中、ケーキを買って家へと向かった。
末「お邪魔しまーす。これ、お土産」
「わ、いつもありがとうございます。どうぞ、上がってください」
ちょっと散らかってるんですけど。
そう言った彼女のリビングのダイニングテーブルには、ノートパソコンと数枚の紙が広がっていて。
末「もしかして仕事中だった？」
「あはは…ちょっと締め切り迫ってるものがあって」
末「ごめん、今日は出直すわ」
ケーキだけを置いて帰ろうとするけど。
「いえ、いてくれて大丈夫ですよ。大したおもてなしも出来ないんですけど」
末「そんなの気にしなくても……あ、そうだ」
ある事を思いついて、台所を借りていいか尋ねる。
一瞬キョトンとしたひまりちゃんは頷いた。
「構いませんけど、どうしたんですか？」
末「今日は俺が夕飯作るよ」
「え……えぇ！？そんなのダメですよ！」
末「大丈夫。これでも人並みに料理は出来るから」
「そういう事じゃなくて…！」
料理は私がします、と。頑なに首を横に振られて。
「秀太くんはここでゆっくりしてください。その為に来てもらってるんですから」
その言葉に、「嗚呼、そういう事」と思い至る。
元々の俺達の関係を気にしてくれてるんだろうけど。
末「別に俺、ひまりちゃんに料理も何もかもしてほしくて此処に来てるわけじゃないし」
「え？」
もう勝手に台所に入って、手を洗わせてもらいながら続ける。
末「ひまりちゃんといると楽しいから、此処にいると落ち着くから来てんの」
「！」
だから、困ってる時くらい俺に甘えてほしいと思う。
末「いつもやってくれてるから、今日はお返し」
俺だって、少しくらい君の力になりたいって思ってるから。
.
簡単なものしか作れなかったけど、それでもひまりちゃんは凄く喜んでくれて。
「美味しい…本当に美味しいですっ！」
末「絶対ひまりちゃんのには負けてるけど」
「そんな事ないです。私、この味付け好きです」
お世辞なのかは分からないけど、喜んでくれて嬉しくないわけがなかった。
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海(プロフ) - ひろさん» ありがとうございます！私自身マイペースなもので、そう言って頂けると有難いです！これからもよろしくお願い致します^_^ (2020年5月26日 20時) (
レス) id: 37dc25736a (このIDを非表示/違反報告)
ひろ - とても好きです！ゆっくりでも構わないので、更新楽しみにしてます。 (2020年5月26日 17時) (レス) id: 59db8a3c3c (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます！少し特殊な設定ですが、これからもお付き合い頂ければ嬉しいです(*^_^*) (2020年5月14日 15時) (レス) id: 37dc25736a (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - すごく素敵な作品ですね！ (2020年5月12日 15時) (レス) id: fada27738b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海 | 作成日時：2020年3月17日 22時
