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(ito-side)


「ゴホッ、ゴホッ…」



壁に手をついて、苦しそうに咳をする後ろ姿が見えて、私は目を見開いた。





伊「あやちゃん、大丈夫?」


「!…千晃ちゃん、大丈夫だよ。ちょっと噎せただけ」



そう言ってヘラリと笑うあやちゃんは、ここ数日で痩せた……というより、やつれたように思う。



無理をして毎日練習してる事は私も知ってる。



一体どれくらいの努力をしたのかは、計り知れないけど。



あの秀ちゃんが認めたんだから、きっと生半可な覚悟ではやっていない筈。








伊「辛くないの?」



気がつけば出ていた言葉。



聞いて、しまったと思った。




……辛いに決まってる。


こんなの、聞かれたくないかもしれない。





「確かに、今は大変な事だらけ」



眉尻を下げるあやちゃんに、謝ろうとしたその時、彼女は更に続けた。



「でも、この辛さは幸せに続いてるって信じてるから」


伊「え?」



思いもしなかった言葉に、呆けた声を返す。



「私ね、AAAが好きなの。最近は毎日ライブDVDを見てるんだけど、見れば見るほどに好きになる」



勿論貴女の事も、と言われてドキリとした。



「私にとってAAAは尊敬するグループ。その一員でいられるんだもの。これくらい辛いのは当たり前。いつか、心の底から楽しいと思えるように、今が頑張るときなんだって、信じてるんだ」



何て大きいんだろう。



身長差は私とそこまで変わらないのに、私よりもずっとずっと大きく感じる。





……私は今まで、何を悩んでいたんだろう。



あやちゃんは別に各メンバーに拘ってる訳じゃない。



今の8人でAAAである事に、最善を見出だそうとしてる。





私は?


どこかであやちゃんを、ソロのあやちゃんだと……AAAの決して敵わないメンバーだと決めつけてたんじゃないの?









「じゃあ私、行くね」


伊「待ってあやちゃん!」



腕を引くと、驚いたように振り返られる。



「千晃ちゃん?」


伊「ちゃん付けじゃなくて呼び捨てがいい。皆そう呼んでるから……私も詩って呼びたい」



呼び方ひとつで何かが変わるのかと聞かれると微妙だけど。



形から入る事が大切だと思った。





「……うん。千晃、ね」



微笑んだ詩はとても綺麗で、とても優しげだった。

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(プロフ) - あいさん» こちらこそ再びコメントを頂けて嬉しいです♪ありがとうございます!少し書き溜めてからの公開を考えていますので、もう少しお待ちください。楽しみにして下さってる方がいる事が何よりの励みです!頑張ります!!これからもよろしくお願いします(^^) (2018年3月19日 23時) (レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - まどれーぬさん» こんばんは!大変な時だというのに、わざわざありがとうございます(>_<)明日、普段通りの実力が出せますように…受験頑張ってください!!激励のコメントも、ありがとうございました! (2018年3月19日 23時) (レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)
まどれーぬ(プロフ) - こんばんは〜!明日受験があるのに気になって読ませていただきました〜!これからも頑張って!! (2018年3月19日 19時) (レス) id: 6ca81d105b (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 返信ありがとうございます(*´∇`*)2章楽しく読ませてもらいました(^o^)3章も楽しみにしてます(o≧▽゜)o頑張って下さい☆ (2018年3月19日 18時) (レス) id: 79d2b3f374 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あいさん» こんにちは、ありがとうございます!次回更新で2章完結予定ですので、暫くお待ちくださいませm(__)mこれからもよろしくお願いします(^^) (2018年3月18日 14時) (レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年2月18日 22時

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