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(you-side)
日「莉子ちゃんじゃん」
西「莉子ちゃんがいるってことは、決定って事?」
ちゃん付けで親しまれているらしい莉子さんは曖昧に笑って頷くと、私に目を向ける。
「AAAに加入させてもらいます、綾瀬詩です。一度いたとはいえ、私は自分を元メンバーとも思っていないし、新メンバーとしてすぐに受け入れられようとも思ってません」
一人ひとりの顔を見回して、頭で考えながら言葉にしていく。
「あの日、あんな別れ方をしておいて、許されようとは思いません。寧ろ許さないでほしい。だけど、私はメンバーとしてここにいたい、から追い付けるよう努力します」
よろしくお願いします、と頭を下げるとにっしーが「よろしく」と笑う。
西「勿論メインボーカルでしょ?」
浦「詩が入る曲ってもう決まってる?」
莉「はい。8人の新曲は8月リリース予定になってます。綾瀬さんを含めてレコーディングをしますが、まだもう少し先だと。一先ずは2週間後に発売する新曲の際に公に発表します」
日「詩のメンバーカラーは?」
末「言っとくけど、友香里の桃色は俺が引き継いでるから、もう空いてる色なんて…」
莉「白、です」
秀太の言葉を遮るように莉子さんは強く言う。
莉「綾瀬さんに合うのはこの色しかないと、社長の希望です。勿論本人が嫌がるようなら変えますが、」
チラリと一瞥され、私は微笑む。
「異論はないです。白でお願いします」
莉「では他に質問は?」
メンバー全員を見回して莉子さんが尋ねると、おずおずと手が上がる。
伊「ダンスとか……すぐに一緒に練習する、のかな?」
莉「ああ……多少は多目に個人練を積んでもらうけど、私がチェックして良いと思ったら…」
末「俺がやる」
名乗りを上げた秀太は莉子さんに聞く。
末「練習見るのも、確認も俺がやる。2週間で認められなかったら、辞めてもらう。勝手にメンバー入り決められたんだから、これくらい言っても良いだろ」
與「秀太、お前そんなん言うて無理矢理辞めさせる気やないよな」
末「そこまでやらねぇよ。でもよっぽど頑張らねーと認めないから」
秀太の目には、最初に会った時よりも冷たいものがあって。
改めてメンバーとの間に作ってしまった大きな壁と距離を実感したのだった。
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海(プロフ) - あいさん» こちらこそ再びコメントを頂けて嬉しいです♪ありがとうございます!少し書き溜めてからの公開を考えていますので、もう少しお待ちください。楽しみにして下さってる方がいる事が何よりの励みです!頑張ります!!これからもよろしくお願いします(^^) (2018年3月19日 23時) (レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - まどれーぬさん» こんばんは!大変な時だというのに、わざわざありがとうございます(>_<)明日、普段通りの実力が出せますように…受験頑張ってください!!激励のコメントも、ありがとうございました! (2018年3月19日 23時) (レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)
まどれーぬ(プロフ) - こんばんは〜!明日受験があるのに気になって読ませていただきました〜!これからも頑張って!! (2018年3月19日 19時) (レス) id: 6ca81d105b (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 返信ありがとうございます(*´∇`*)2章楽しく読ませてもらいました(^o^)3章も楽しみにしてます(o≧▽゜)o頑張って下さい☆ (2018年3月19日 18時) (レス) id: 79d2b3f374 (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - あいさん» こんにちは、ありがとうございます!次回更新で2章完結予定ですので、暫くお待ちくださいませm(__)mこれからもよろしくお願いします(^^) (2018年3月18日 14時) (レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海 | 作成日時:2018年2月18日 22時