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(you-side)
社「綾瀬ならそう言うと思ったよ」
私の答えを聞いた社長の第一声はそれだった。
社「これでまたAAAに新たな個性が生まれるというわけだな」
「あの、正式な発表はまだ先なんですよね?」
社「ああ、君にはそれまで充分にレッスンを積んでもらわないといけないし、メンバーとの仲を深めてもらう必要もある。これから忙しくなるぞ。それと、綾瀬のマネージャーを紹介しよう」
タイミングよく、ノック音がして部屋にある女性が入ってくる。
「!」
社「綾瀬とは既に顔馴染みだったな」
「綾瀬さん。久しぶり」
「先生!」
ショートカットの髪、すらりと延びた手足にボーイッシュな雰囲気の女性は、かつて私が個人ダンスレッスンを受けた時の先生だった。
「もう先生じゃないから、何だか照れ臭いわね」
頬を掻きながら、先生──私のマネージャーははにかむ。
「改めまして、AAAのマネージャー及び貴女の専属マネージャーを担当します、工藤莉子です。よろしくお願いします」
「よ、よろしくお願いします。先生」
莉「だから先生呼びは止めてってば」
アハハと笑われて、私は少し考える。
「莉子さん?」
莉「うん、じゃあそれでよろしくお願いします」
社「工藤は元はダンスのコーチとして来てもらっていたが、去年正式に採用してな。事務作業や管理はお手のものだし、君のマネージャーに大抜擢だ」
莉「元々AAAの仕事も担当していたからメンバーとも顔馴染みなの。よろしくね」
厳しいけど、しっかり者の莉子さん。
彼女がマネージャーならとても心強い。
「これからよろしくお願いします!」
笑顔でもう一度頭を下げた。
社「じゃあ、もうメンバーには集まってもらってるから、君の口からメンバー入りを伝えなさい」
「はい」
莉「それでは行きましょう、綾瀬さん」
社長と別れて、私は莉子さんと並んで、皆が集まっているという会議室へ向かった。
「……失礼します」
扉を開けば、既に着席していた7人の視線が一斉に集まって、私の心臓は大きく跳ね上がった。
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海(プロフ) - あいさん» こちらこそ再びコメントを頂けて嬉しいです♪ありがとうございます!少し書き溜めてからの公開を考えていますので、もう少しお待ちください。楽しみにして下さってる方がいる事が何よりの励みです!頑張ります!!これからもよろしくお願いします(^^) (2018年3月19日 23時) (レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - まどれーぬさん» こんばんは!大変な時だというのに、わざわざありがとうございます(>_<)明日、普段通りの実力が出せますように…受験頑張ってください!!激励のコメントも、ありがとうございました! (2018年3月19日 23時) (レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)
まどれーぬ(プロフ) - こんばんは〜!明日受験があるのに気になって読ませていただきました〜!これからも頑張って!! (2018年3月19日 19時) (レス) id: 6ca81d105b (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 返信ありがとうございます(*´∇`*)2章楽しく読ませてもらいました(^o^)3章も楽しみにしてます(o≧▽゜)o頑張って下さい☆ (2018年3月19日 18時) (レス) id: 79d2b3f374 (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - あいさん» こんにちは、ありがとうございます!次回更新で2章完結予定ですので、暫くお待ちくださいませm(__)mこれからもよろしくお願いします(^^) (2018年3月18日 14時) (レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海 | 作成日時:2018年2月18日 22時