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(hidaka-side)


ある意味、ここまで緊張感のあるライブは初めてだったように思う。



Get チュー!の時、詩の意識が一瞬ライブから遠退きかけたような危うさを、近くにいたメンバーの誰もが感じ取った。



ほんの一瞬の出来事。


だけど瞬時に近くに行って呼び戻した西島は流石の判断だった。







MCに入って、一旦裏にはけた詩の時間差で俺もはけると、座り込んでいる詩がいて。



日「詩、大丈夫?」



肩に手を置くと、その肩は僅かに震えていた。



「だっちゃん……ごめん、さっき」


日「ん?いや、歌とかダンスは全然遅れてなかったし。西島と上手いこと重なったから気にする必要ないと思うけど」



実際、見ていたファンで詩の異変に気付いた者はいないに等しいだろう。




そして今、足から力が抜けたかのようにしゃがみこんでしまっている詩にどうしたものかと悩む。



このMCで詩は改めて自己紹介をする事になっているから、ずっとここにいるわけにもいかない。



でも、あれだけの緊張感のなか立っていたんだ。




日「詩、自己紹介、後に回そっか?」



これ以上無理をさせたくないというのも本音。



まだ曲は沢山残ってる。



今自己紹介をして、もし否定の言葉を沢山受けたら、今度は歌えなくなるかもしれない。



そう、思ったけれど。





「大丈夫、いけるよ」



予想外に落ち着いた声が返ってきて驚くと、詩はスッと立ち上がっていて。



「後回しにしても意味ないもん。行かなきゃ」



ついさっきまで震えていたとは思えないくらい凛とした姿で前を見据えていた詩にドキッとしたけど、俺は軽く笑った。



日「頼もしいじゃん」



小さな背中を見送って、俺も軽く水分補給して汗を拭くとステージに戻る。









浦「じゃあ、新メンバーが戻ってきたところで、改めて自己紹介お願いしまーす」


「はーい。えっと…改めましてこんばんは、綾瀬詩です」



シンと静まり返る会場は決して空気の良いものではなかったけど。



「この度、恐れ多くもメインボーカルとして加わることになりました」



ニコリと笑みを浮かべて観客を見ながら話す詩。



まさか裏で肩を震わせていたなど、誰にも感じさせない。



堂々とした立ち姿に圧倒された。

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(プロフ) - あいさん» こちらこそ再びコメントを頂けて嬉しいです♪ありがとうございます!少し書き溜めてからの公開を考えていますので、もう少しお待ちください。楽しみにして下さってる方がいる事が何よりの励みです!頑張ります!!これからもよろしくお願いします(^^) (2018年3月19日 23時) (レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - まどれーぬさん» こんばんは!大変な時だというのに、わざわざありがとうございます(>_<)明日、普段通りの実力が出せますように…受験頑張ってください!!激励のコメントも、ありがとうございました! (2018年3月19日 23時) (レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)
まどれーぬ(プロフ) - こんばんは〜!明日受験があるのに気になって読ませていただきました〜!これからも頑張って!! (2018年3月19日 19時) (レス) id: 6ca81d105b (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 返信ありがとうございます(*´∇`*)2章楽しく読ませてもらいました(^o^)3章も楽しみにしてます(o≧▽゜)o頑張って下さい☆ (2018年3月19日 18時) (レス) id: 79d2b3f374 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あいさん» こんにちは、ありがとうございます!次回更新で2章完結予定ですので、暫くお待ちくださいませm(__)mこれからもよろしくお願いします(^^) (2018年3月18日 14時) (レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年2月18日 22時

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