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(sueyoshi-side)


初めから合格を出すつもりなんてなかった。



きっとマネージャーに任せてたら一瞬で合格を貰うことはわかりきっていたから、俺が名乗り出た。



2週間、冷たい言葉を浴びせ続ければきっと途中で折れる。



あの日、突然逃げ出したように、また逃げるんだろう。



そう高を括っていたのに。





約束の2週間という日が明日に迫っても、詩の目は諦めてはいなかった。



「あの、」



何か言いたげに、でも決して言葉にしないこいつの目を見て思い出す。



末「何で辞めたん、AAA」




詩が理由もなく、辞めるような人間ではないという事を。




語られた理由は思っていたよりも深刻なもので、俺が詩と同じ立場になっても、同じ事をしていたかもしれない。



詩にとって、その男は家族も同然。



俺もAAAは大事だけど、家族だって代わりが聞かないくらい大事だから。





だからこそ、尚更わからなかった。



「何でAAAに戻ろうと思ったわけ?」



詩のソロ活動は俺も知っている。



まだ始まったばかりだけど、着々と自分の仕事を増やしているのに。



どうして今更、戻ろうと思ったのか。







「人は、大切な人に大切なことを言葉で伝える」



詩は目を伏せ、拳を握り締める。



「でも私は、それが苦手で……だから、昔も今も歌しかなかったの」



話がそれている気がしなくもないけど、黙って続きを促した。



「それがとても辛い時期もあって、歌から逃げ出すこともあった。だけどやっぱり私には歌しかなくて」


末「歌、嫌いだってこと?」



俺が口を挟むと、詩は首を横に振る。



「好きだよ。結局私は歌が大好きなんだって、今は思う。でも、私はグループの楽しさを知ってしまったから」


末「?」


「ワンマンライブの時、凄く楽しかった。もっとこの景色を見たいって思った……なのに、物足りないとも思ったの」



詩と目が合う。


その瞳はあの頃と何も変わってなくて。





「ソロで活動するのが嫌なわけじゃないの。だけど、私は……皆で何かを掴みたいと思ってる」




8人で何かを掴みたい。


そう言った宇野が、脳裏に浮かんだ。



……AAAには、こいつが必要なのかもしれない。




あやちゃん、AAAに入るんだ。


何処か複雑そうに言った千晃の顔も浮かんで、一瞬罪悪感に似たような感情を持ったのは、もう詩を認めてるようなものなんだろう。

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(プロフ) - あいさん» こちらこそ再びコメントを頂けて嬉しいです♪ありがとうございます!少し書き溜めてからの公開を考えていますので、もう少しお待ちください。楽しみにして下さってる方がいる事が何よりの励みです!頑張ります!!これからもよろしくお願いします(^^) (2018年3月19日 23時) (レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - まどれーぬさん» こんばんは!大変な時だというのに、わざわざありがとうございます(>_<)明日、普段通りの実力が出せますように…受験頑張ってください!!激励のコメントも、ありがとうございました! (2018年3月19日 23時) (レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)
まどれーぬ(プロフ) - こんばんは〜!明日受験があるのに気になって読ませていただきました〜!これからも頑張って!! (2018年3月19日 19時) (レス) id: 6ca81d105b (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 返信ありがとうございます(*´∇`*)2章楽しく読ませてもらいました(^o^)3章も楽しみにしてます(o≧▽゜)o頑張って下さい☆ (2018年3月19日 18時) (レス) id: 79d2b3f374 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あいさん» こんにちは、ありがとうございます!次回更新で2章完結予定ですので、暫くお待ちくださいませm(__)mこれからもよろしくお願いします(^^) (2018年3月18日 14時) (レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年2月18日 22時

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