寝癖 ページ3
二番煎じside
と「おっはよー！にばんくん！」
俺が玄関の鍵を開けるのとほぼ同時に玄関に飛び込んでくるとみたけをヒラリとかわし、とみたけの後ろに立っている田中さんに挨拶をする。
二「おはようございます、いつもすみません」
田「いえ、良いんですよ」
ニッコリと微笑んでくれる田中さん。
と「ねー！なんでいつもかわすのおぉぉぉぉぉ！！」
後ろから内臓が出るんじゃないかと思う程の力で抱きつかれる。
苦しい...
田「組長、そろそろ出発したいのですが...」
田中さんのその一言でとみたけはハッとして俺から離れた。
と「ヤバい！遅刻する！ありがとう田中さん！」
田中さん、俺からも違う意味でありがとうございます。
俺たちは黒塗りのいかにも高そうな車に乗り込む。
よし寝よう、そう思い目を瞑ろうとすると隣から馬鹿でかい声が飛び込んできた。
と「あー！にばんくん今日も寝癖つけっぱなし！顔がいいんだからそんなんじゃ勿体ないよ！！」
そう言ってとみたけはどこからともなくブラシを取り出して俺の髪の毛をガシガシととかし始めた。
寝れねぇ...
と「あっ！でも今日はちゃんとネクタイしてる！えらい！」
隣にずっとペラペラと喋っている奴が居るもんだから俺は夢の世界に入れそうで入れないもどかしい時間を過ごしていた。
田「着きましたよ」
学校の裏門に横付けされた高級車。
何も知らない人が見たらどんなVIPが乗ってんだって感じなんだろう。
実際乗ってんのはこんなんだけど...w
二「ありがとうございました」
と「ありがとう田中さん！」
田「行ってらっしゃいませ」
田中さんにお礼を言い、いつの間にか寝癖の無くなっている頭を掻きながらとみたけと教室に向かった。
−−−−−
やっほーここでとみちゃんのまめ知識のコーナー！
あのね田中さんは俺が物心着く前から一緒にいた執事みたいな人だよ！
白髪の頭をいつも綺麗にしてて優しくて車の運転が上手くて、、とにかくいい人！
以上田中さんの紹介でした！
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作者名：umi. | 作成日時：2020年1月29日 22時
